水谷隼、逆転勝ちでV9王手 「勝ち方わかってる」
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「卓球・全日本選手権」(22日、東京体育館)
男子シングルス準決勝が行われ、リオデジャネイロ五輪銅メダルの水谷隼(27)=ビーコン・ラボ=は、元全日本女王の平野早矢香さんを姉に持つ平野友樹(協和発酵キリン)と対戦し、4-2の逆転勝ちで決勝に進出。大会史上単独最多となる9度目の制覇に王手を懸けた。
窮地に追い込まれた最強王者が底力を見せた。ラリー戦で強気に打ち抜いてくる相手に押され、先に2ゲームを失った。第3ゲームも1-4とリードを許すと、タイムアウトを取った。以降は、気迫を前面に押し出してラケットを振り抜き、連続で4ゲームを奪い取った。
苦戦を制した水谷は「1ゲームを落として頭が真っ白になった。自分を信じて、力を全部振り絞ることができた結果、勝つことができた」と汗をぬぐった。優勝に王手を懸け、「勝ち方はわかっている。あとは自分に負けないように、最高の試合をしたい」とボルテージを高めた。