鶴竜、稀勢に「何かあと一つ足りない」 綱とりは「気持ちが大事」

 九州場所で7場所ぶり3度目の優勝を果たした横綱鶴竜(井筒)が28日、福岡市内の宿舎で一夜明け会見を行った。今年、3度の綱とりに失敗した稀勢の里に「互いに邪魔している感じ」とジョークを飛ばした。

 14年九州、そして今回の九州と、ともに11日目に連勝を10で止められた。逆に、今年の夏場所14日目は稀勢の里の綱とりの夢を砕いた。力を認める“日本の星”だからこそ、いつもは控えめな横綱も発言を踏み込んだ。

 「ちょっとしたこと。何かがあと一つ足りないのかという感じ。それがあれば次の番付に上がる。(ちょっとしたこととは)人それぞれと思うけど、自分は気持ちが大事だと思う」。綱とりで計5度失敗の稀勢の里は、一発で成功させた鶴竜の言葉を来年こそ見返したい。

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