稀勢の里 来場所全勝なら一気昇進!?12勝で単独年間最多勝締め

 「大相撲九州場所・千秋楽」(27日、福岡国際センター)

 大関稀勢の里は平幕宝富士を寄り切って12勝目を挙げ、激動の今年を締めた。今年69勝目ですでに決めていた自身初の年間最多勝を単独で獲得。審判部部長の二所ノ関親方(元大関若嶋津)は年間最多勝に加え今場所、3横綱を撃破したことを評価し、来年初場所(1月8日初日、両国国技館)で全勝など高いレベルで初優勝すれば一気に横綱昇進となる可能性も示唆した。前日、3度目優勝を決めた鶴竜は日馬富士との横綱対決を制し、14勝で花を添えた。

 強い稀勢の里で今年最後を締めた。実力者の宝富士を完封した。左を差し右を抱え、脱出を許さない。最後は右上手をがっちりつかみ、盤石で寄り切った。

 支度部屋で風呂から出ると「フーっ」と吐息。「良かったんじゃない。(宝富士は)力がありますから」と涼しい顔で振り返った。

 今年69勝目で自身初の年間最多勝を単独で決めた。日本出身力士では98年の3代目若乃花以来18年ぶり。白鵬の記録を9年連続で途切れさせ、外国勢から15年ぶりに奪回したのは、日本のエースの証しだ。

 一方で、その1年で優勝ゼロで獲得したのは年6場所制が定着した58年以降、初めて。先場所まで3場所連続で綱とりに失敗するなど屈辱を味わった。「喜んでいいのか悔しがった方がいいのか。(優勝に)もう一番(が足りない)。修正点はいろいろある。毎日同じ事を言っている」と唇をかみしめた。

 今場所も3横綱を連破した翌日に平幕栃ノ心にコロリ。逆転Vの希望はしぼんだ。強さともろさが同居するのが稀勢の里だ。審判部の二所ノ関部長は「年間最多勝、3横綱を倒したことも生きる。全勝だったらムードも出てくる」と話し、全勝優勝なら一気に横綱昇進に含みを持たせた。

 「充実してましたよ。非常に成長した1年だった」と稀勢の里。経験と悔しさを糧に、来年こそ最強大関を卒業する。

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