バルセロナ五輪女子マラソンで銀メダルを獲得した有森裕子氏が２０日、神戸市内で行われた「第６回　神戸マラソン」にゲスト参加した。スタートやゴール地点で熱烈な応援を展開し、同マラソンを盛り上げた。

　スタートセレモニーに登場した有森氏は「行ってらっしゃーい！」「フー！」と手を振り、時に拳を突き上げながらランナーを送り出した。高い壇上から少しでもランナー目線でと、かがんで声援を送り続けた有森氏。「ランナーの気持ちがよく分かるので。手を振るの、気が引けるんですけど…。（有森氏も壇上から）降りてこいよみたいな」と笑顔で振り返った。

　また、ゴール地点では制限時間ギリギリまでランナーの背中を押し続けた。「ゴールして欲しいと思っちゃいますね。ここまで頑張ってきたんだから」と話し、最終盤にはランナーと一緒に走る場面もあった。「やっぱりゴールするとしないのでは全然違いますからね」と思いを明かした。

　最後は「きょうも多くのランナーの人から元気を頂きました。全ての方、おめでとうございます。また来年会いましょう。お疲れ様でした」とあいさつした。