ムグルサ、セリーナ破り女子単初V
「テニス女子・全仏OP」(4日、パリ)
女子シングルス決勝で第4シード、ガルビネ・ムグルサ(22)=スペイン=が、前回覇者で第1シードのセリーナ・ウィリアムズ(34)=米国=に7-5、6-4で勝ち、四大大会初優勝を果たした。スペイン女子の四大大会制覇は98年全仏のアランチャ・サンチェス以来で、優勝賞金200万ユーロ(約2億4200万円)を獲得した。男子ダブルスはフェリシアノ・ロペス、マルク・ロペス組(スペイン)が初優勝した。
最後はロブが相手のベースライン上に落ちた。ムグルサは一瞬の間を置いて勝利を確認すると、顔を覆い、歓喜の涙を浮かべた。憧れのS・ウィリアムズを破り「最高の選手に決勝で勝てて本当に興奮している」と感激に浸った。
第1セット第11ゲームは、30-30から2ポイント連取でブレーク。第12ゲームは3度のジュースの末、三つめのセットポイントでバックの強打をたたき込んだ。第2セットも強打を連発し、主導権を渡さなかった。
ジュニア時代からS・ウィリアムズの力強さ、シャラポワ(ロシア)の精神力、ヒンギス(スイス)の巧みな戦術を理想とし、成長に努めた。大会後の世界ランクは自己最高の2位に上がる。22歳の新女王は「全てのポイントで集中した」と胸を張った。