「ラグビー・トップリーグ年間表彰式」

　ラグビー・トップリーグの年間表彰式が２５日、都内で行われ、昨年のＷ杯日本代表のＦＢ五郎丸歩（２９）＝ヤマハ発動機＝は３季ぶり３度目の得点王（８３得点）と、５季連続のベスト１５に選出された。２月には世界最高峰リーグのスーパーラグビー（ＳＲ）に、レッズ（豪州）の一員として参戦する。また、ＭＶＰには３連覇を達成したパナソニックのフッカー堀江翔太主将（３０）が選ばれた。

　ＳＲ参戦前に、しっかり箔（はく）を付けた。Ｗ杯の快進撃を支えたヒーローは、トップリーグで得点王とベスト１５を獲得。スピーチでは「Ｗ杯が終わって、ラグビー以外の仕事をたくさんさせていただきまして。“こいつ大丈夫か”と思われたと思いますが、タイトルを取れてよかった」と話し、笑いを誘った。

　実は昨年１２月コカ・コーラ戦で右手を負傷。「（一時は）握力がゼロになった」。今も完全に回復はしていないという。それでも、ラグビー人気復活のために、戦い続けた。

　表彰式前には、スペシャルサポーター契約を結んだラルフ・ローレンのイベントに参加。同社が契約を結ぶのは日本人では初めて。まだまだ“五郎丸フィーバー”は終わりそうにない。

　２月上旬にはレッズに合流するため、豪州へ渡る。ジョセフ新監督の就任が決まった日本代表についても「選んでいただければ。先のことは分からないですけど」と、含みを持たせた。日本ラグビーの象徴となった男の挑戦はまだまだ終わらない。