五郎丸有終3位 精彩欠くも仲間に感謝
「ラグビー・トップリーグ・プレーオフ3位決定戦、ヤマハ発動機26-22神戸製鋼」(24日、秩父宮ラグビー場)
2月からスーパーラグビー(SR)に参戦するヤマハ発動機FB五郎丸歩(29)にとっては、ややほろ苦い“国内最終戦”となった。
精彩を欠くプレーが目立った。味方が先制トライを奪った直後のゴールキック。右サイドの難しい位置ではあったが、これを外してしまうと、後半には敗戦危機を招いた。19-17とリードして迎えた後半24分、自陣で左サイドに展開したパスをインターセプトされ、そのままトライを献上。逆転を許した。
「ごめん、とは言いました。でも1つのミスで一喜一憂していられない」と気を持ち直し、チームは再逆転。なんとか白星で締めくくり「ミスは他のメンバーがカバーしてくれる。ラグビーの良さが出た試合」と、仲間たちに感謝した。
休む間もなくSR参戦へ、2月上旬には豪州に渡る。11年に優勝した実績もある強豪レッズの一員としてプレー。「言葉も通じない、文化も違う場所でプレーするのは人生初。そういう環境で成長したい」。選手としてさらに一皮むけるために国民的ヒーローは走り続ける。