白井、リオ五輪に向け大技投入も
日本体操協会は3日、都内で男子体操の37年ぶりの世界選手権団体金メダルなどを記念した祝勝会を開催した。種目別ゆか運動で金メダルを獲得した白井健三(19)=日体大=は、12日に開幕する豊田国際体操(愛知県豊田市)で、16年リオデジャネイロ五輪に向け修得中の大技「伸身リ・ジョンソン」を実戦で初披露する可能性を示唆した。
初の五輪の舞台を見据え、“ひねり王子”がさらなる進化を遂げる。現在、ゆかの演技に組み込んでいるG難度、リ・ジョンソン(後方抱え込み2回宙返り3回ひねり)を伸身にした技を修得中。リオ五輪で決めれば、“シライ3”と認定される可能性がある超大技で「まだ分からないけど、気持ちが乗ればやるかもしれません」と、豊田国際での初の実戦投入をにおわせた。
同大会で決めても、新技には認定されないが、リオに向けてできるだけ早く実戦で試したい思いもある。演技の難易度を示すDスコアは7・6から7・7にアップ。「日本が僕に求める役割は分かっている。それを果たしたい」と白井。04年アテネ五輪以来の五輪団体金メダルへ、“最強の切り札”に仕上げてみせる。
