24歳羽賀が必殺内股で初出場「金」

 「柔道世界選手権」(29日、アスタナ)

 男子100キロ級で初出場の24歳、羽賀龍之介(旭化成)が決勝でカールリヒャルト・フレイ(ドイツ)に優勢勝ちし、初優勝した。同100キロ超級で七戸龍(九州電力)は、決勝で同級6連覇中でロンドン五輪王者のテディ・リネール(フランス)に敗れた。女子78キロ超級で田知本愛(ALSOK)は決勝で于頌(中国)に優勢で敗れた。山部佳苗(ミキハウス)は敗者復活戦を経て3位決定戦でロシア選手に勝ち、銅メダルを手にした。

 初出場の羽賀が、ようやく才能を開花させた。昨年は成績不振で異例の代表派遣見送りとなった男子100キロ級。「自分もどん底を見た。実力で見返したかった」とはい上がり、頂点に立った。「これで全てが報われる」と感涙にむせんだ。

 初戦から得意の内股で、並み居る強豪を次々と打ち破った。準決勝は残り20秒を切ってマレを左内股で逆転。決勝でも前回3位のフレイに徹底して得意技を仕掛けて競り勝った。「内股を警戒される中でも勝てたのは自信になる」と誇った。

 東海大相模高時代に金鷲旗で20人抜きを達成し、世界ジュニア王者にも輝いた。将来を嘱望されたが、3年前に左肩脱臼から手術を受け、その後は低迷した。近年不振が続いた伝統階級で東海大の先輩、00年シドニー五輪金メダルの井上康生・日本男子監督の系譜を受け継ぐエース候補。「これでやっと金メダルを取りますと言える」と五輪をにらんだ。

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