ジョコビッチ初制覇へ最大の難関を突破

 「全仏オープンテニス」(3日、ローランギャロス)

 シングルス準々決勝で男子は第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が第6シードのラファエル・ナダル(スペイン)にストレートで勝ち、5年連続の4強入りを果たした。ナダルは6連覇を逃した。

 初制覇へ最大の難関といえるライバルとの大一番。全仏では6戦全敗だったナダルを、7度目の対戦でねじ伏せたジョコビッチは「長い間忘れられない試合になる」と、センターコートでゆっくりと両手を突き上げた。

 スピンを利かせたショットが持ち味の相手に「スペースを与えたくなかった」と第1セットから左右に揺さぶった。第2セット以降は耐えきれなくなったナダルを一気に攻め立て、第3セットも5-1とリード。「ここからでもナダルは取り返してくる」と気を緩めることなく、ストレート勝ちした。

 初対戦は19歳だった2006年の全仏準々決勝。前年覇者のナダルに挑んだが、腰の故障で途中棄権した。それから9年、ローランギャロスで初めて勝った。「今夜はこの大きな勝利を味わいたい」と喜びをかみしめた。

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