宮原転倒…連続表彰台も「悔しい2位」

 「フィギュアスケート・四大陸選手権」(15日、ソウル)

 女子でショートプログラム(SP)1位の宮原知子(16)=大阪・関大高=がフリー2位の合計181・59点で昨年に続いて2位となり、本郷理華(18)=愛知みずほ大瑞穂高=が3位に入った。永井優香(16)=東京・駒場学園高=は6位。SP4位のポリーナ・エドムンズ(16)=米国=がフリー1位で逆転し、184・02点で初優勝した。

 珍しいミスだった。プログラム後半に跳んだ3回転ルッツ。「跳べるかな」と不安を抱えたまま踏み切った宮原の体は、空中で大きく軸が傾いた。今季初めてのジャンプの転倒。人一倍の努力で築き上げてきた安定感が勝負どころで崩れた。

 SPで決めた高難度の3回転ルッツ-3回転トーループをフリーでは外し、回転不足と判定されるリスクを抑えた。だからこそ、失敗はできないと「意識しすぎた」という。攻めの姿勢を欠いた滑りに「もう少し思い切りいけたらよかった。スピードをつけて、パワフルに滑るべきだった」と反省の言葉が続いた。

 2年連続の表彰台でも、胸に湧き上がった思いは全く違う。「去年はいい演技ができてうれしい2位。今回は悔しい2位」。昨年12月の全日本選手権で初優勝し、地力が上がっていることは自分でも分かっていた。「完璧にやれば優勝できた」と、力を出し切れなかった自分に後悔は募った。

 浅田真央(中京大)は休養中で、来月の世界選手権(上海)には日本代表の新エースとして挑む。「今回は良くなかったので、挽回する気持ちが強い」。強豪ロシア勢が加わる争いで、再び心技体が試される。

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