冨田「バッグに入れられた」窃盗否定

 韓国の仁川で開かれたアジア大会でカメラを盗んだとして略式起訴され、日本選手団から追放された競泳男子平泳ぎの冨田尚弥(25)が5日取材に応じ、競泳会場で見知らぬ人物にバッグを奪われカメラを「入れられた」と主張し、窃盗行為を否定した。韓国での再審請求も検討しており、6日に名古屋市内で弁明のための記者会見を開く。

 冨田は大会中の9月25日にプールサイドで練習を見ていた際に「後ろから左手を捕まれ、バッグから手を離して振り払った時に変なものを入れられた」と説明。「危害を加えられるんじゃないかと思ってすぐその場を立ち去った」ため、そのときはカメラだと分からなかったという。問題の人物は「濃い緑色のズボンをはいたアジア風の男」で、年齢の印象は「40歳前後」と語った。

 選手村に戻ってカメラだと確認したが「レンズがなかったので、壊れていて、いらないものなのかな」と思い、帰国するときに選手村に置いていくつもりだったという。

 韓国警察の事情聴取で容疑を認めた理由は「認めれば刑は軽くなるし、大ごとにはならない」と言われたからで、「(競泳チームと一緒に)次の日に日本に帰れなかったら、日本オリンピック委員会、日本水泳連盟や(所属企業だった)デサントに本当に迷惑をかける。それだけはすごく嫌だった」と説明した。「カメラを見た瞬間、欲しくなった」と供述したとされている点については「絶対に言っていない」と反論した。

 窃盗行為をしていないと大会中に日本水連の鈴木大地会長や日本選手団の青木剛団長に伝えていたことも明らかにした。

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