錦織「歴史つくる」四大大会初制覇へ

 「全米OPテニス・男子シングルス決勝」(8日、ニューヨーク)

 テニスの日本男子のエース錦織圭(24)=日清食品=は8日午後5時(日本時間9日午前6時)からの全米OP男子シングルス決勝で四大大会初制覇を懸け、マリン・チリッチ(25)=クロアチア=と対戦する。7日はニューヨークの会場で最終調整。日本選手で四大大会シングルス史上初の決勝進出に「歴史をつくれてうれしいが、決勝も勝ってもう一つの歴史をつくりたい」と意気込んだ。

 世界の頂点を懸けた戦いがいよいよ始まる。決勝前日、錦織は午前10時半ごろに会場入りし、正午からの約1時間、練習用コートで力強いショットを打ち込んで最終調整。練習後には集まった数十人のファンの求めに応じてボールなどにサインし、リラックスした表情を見せた。

 6日の準決勝で世界1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)と3時間近く戦った疲れはなさそうで、ダンテ・ボティーニ・コーチは「気持ちも体も200パーセント大丈夫だ」と動きの良さに太鼓判を押した。

 1日の4回戦で世界6位のミロシュ・ラオニッチ(カナダ)、3日の準々決勝では世界4位のスタニスラス・ワウリンカ(スイス)に4時間を超える戦いを強いられたが、中尾公一トレーナーも「見てもらった通り問題ない。今までと変わらず同じ準備をするだけ」と話した。

 高速サーブを武器とする長身198センチのチリッチに勝てば、大会後発表の世界ランキングで現在8位から初の世界トップ5入りとなる5位に上昇する。

 世界12位のチリッチとは過去7度対戦し、5勝2敗とリード。今季は全米と同じハードコートで行われたツアー開幕戦のブリスベーン国際で勝っているが、「(チリッチは)前とは違う選手で、本当に強くなっている。攻撃的になって、スピードのあるテニスをする」と警戒。アジア勢男子でシングルスの四大大会初タイトルに向け、タフな戦いになることを覚悟した。

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