錦織組が大物食い!歴史的快挙へ王手
「男子テニス・デ杯ワールドグループ1回戦、日本‐カナダ」(1日、有明コロシアム)
ダブルスが行われ、日本は錦織圭(24)=日清食品、内山靖崇(21)=北日本物産=組がダニエル・ネスター(41)、フランク・ダンセビッチ(29)組を下した。四大大会男子ダブルスで8度の優勝を誇るネスターを破る大金星。日本は通算2勝1敗で初のワールドグループ(WG)初戦突破にあと1勝とした。最終日はシングルス2試合が行われ、計5試合で3勝したチームが準々決勝に進出する。
錦織と内山は同時に両腕を突き上げた。四大大会男子ダブルス8度優勝、五輪金メダリストのネスターを下しての大金星。1981年にWG制が導入されて以来の初勝利に王手をかけ、日本のエースは「すごい収穫」と興奮していた。
志願の“連投”だった。前日のシングルスで勝った錦織は「昨日の夜の時点でダブルスに出ることを決めた。強い相手だけど、ウッチー(内山)とは勝つことを頭に入れた」。過去3度のWGでダブルスは未勝利。日本の最大の弱点に、2人は必勝を期して臨んだ。
第1セットを6‐4で奪い、第2セットも熱戦の末タイブレークを制した。そして第4セット。3時間を超える熱戦に終止符を打った。神懸かり的なプレーを連発した内山は「(錦織は)本当に頼もしい。ミスしても何とかしてくれる。120%のプレーを出せた」と喜んだ。
錦織は最終日第1試合に出場する予定。デ杯での“3連投”は11年7月ウズベキスタン戦以来2度目となるが「体力的には問題ない。自分で終わらせたい」。初のベスト8入りは自らの手で決める‐。日本のエースが3勝全てを挙げ、スーパーエースへと昇華する。