競泳黄金世代は7年後 北島連続2冠年齢

 7年後、メダルラッシュの“主役候補”となる瀬戸大也
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 2020年東京五輪開催が盛り上がるためには、日本勢のメダル量産は欠かせない。7年後の大舞台でその主役と期待が高まるのが、競泳男子の「黄金世代」だ。

 8月にバルセロナで行われた世界選手権400メートル個人メドレーで日本人初の同種目金メダルを獲得した瀬戸大也(JSS毛呂山)、同選手権400メートル自由形、200メートル個人メドレーで銀メダル2個を獲得した萩野公介(東洋大)、200メートル平泳ぎの世界記録を持つ山口観弘(東洋大)の3人はともに19歳。同学年で競泳版「ゴールデンエージ」と称されている。

 瀬戸と萩野は小学生時代からのライバルで、ともに五輪で最多の金メダル18個を獲得して引退したマイケル・フェルプス(米国)のように、複数種目で活躍するスイマーを目指す。瀬戸は16年リオデジャネイロ五輪で200メートルバタフライや自由形での代表入りも視野に入れている。20年東京五輪開催決定前から「競技人生は7年後の五輪が最後と決めている」と話しており、集大成の場と位置づけている。

 ロンドン五輪の400メートル個人メドレーで銅に輝き、56年ぶりの高校生メダリストとなった萩野は、今年4月の日本選手権で史上初の5冠を達成。400メートルと200メートルの個人メドレーで日本新をマークし、200メートルと400メートルの自由形、100メートル背泳ぎで優勝した。世界選手権では6種目に出場し、400メートル自由形ではローマ五輪の山中毅以来53年ぶりの世界大会のメダルを獲得するなど、“花形”の自由形で戦える逸材だ。

 山口は鹿児島・志布志高3年時に、出場権を逃したロンドン五輪直後の国体で金字塔を打ち立てた。200メートル平泳ぎで2分7秒01の世界新記録を樹立。北島康介以来の世界記録保持者として一躍注目を集めた。世界選手権では同種目7位と不調に終わったが、世界の舞台で貴重な経験を積んだ。

 3人は7年後を26歳と円熟期で迎える。北島が北京五輪で五輪史上初の平泳ぎ2大会連続2種目制覇を達成したのが、ちょうど26歳のときだった。どんな名選手でも、自国で五輪に出場する機会はそうそうないが、3人は年齢的にもピークと、最高の巡り合わせで地元五輪を迎えることになった。

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