侍ジャパン 海外メディアが見たWBC8強敗退の戦いぶりとは 前回大会知る4人の記者に聞く 「投手力」、打者の「速球への対応」

 WBC日本代表は準々決勝でベネズエラに逆転負けを喫し、過去最低の成績で大会を終えた。侍ジャパンの戦いぶりを海外メディアはどう見ていたのか。スペイン語野球専門サイト「エル・エクストラベース」のダニエル・モンテス記者ら前回、23年の第5回大会で日本の優勝を知る4人の記者に聞いた。

  ◇  ◇

 結果論ではないだろう。今回と、優勝した3年前の侍ジャパンの違い。4人がそろって口にしたのは「投手力」だ。

 ベネズエラ戦。大会前に日本の戦力分析の原稿を執筆した、米スポーツ専門局ESPNのホルヘ・カスティーヨ記者は「本来入れるべき救援投手を外し、先発を多く入れた。一発勝負、慣れない海外、慣れない役割。しかも相手は一流の打者。敗戦は不思議ではなかった」と言い切る。

 ESPNでドジャースなどを取材するアルデン・ゴンザレス記者は「リードを託せる投手が十分にそろっていなかったように感じた」と、救援陣の印象を語る。「だから(先発の)山本は昨年のプレーオフのような圧倒的な投球が必要だった」と残念がった。

 カスティーヨ記者は打者の弱点も指摘した。「日本人野手がメジャーに来る時に必ず言われるのが『速球に対応できるのか?』。あの試合でも技巧派のスアレスから点を取れたが、2番手以降、球速が上がると打者は明らかに苦しくなった」。また、モンテス記者は「ベネズエラの投手陣は打者に比べて過小評価されている。C組を軽視するわけではないが、日本は1次リーグでそれほど手ごわい投手陣と対戦してこなかったように思う」と言った。

 ゴンザレス記者は日本野球の伝統にも言及。「状況に応じた打撃で走者を進めて1点を取りにいく。スモールボール。最近の日本はそのスタイルから離れてしまったように感じる。“自分たちの野球”を見失い、アイデンティティーを模索しているようだ」と話した。

 8強止まりだったが、海外の野球についてXなどで情報発信するショーン・スプラドリング記者は言う。「今回の結果を『失敗』と感じるのは、侍ジャパンへの期待値が常に高いから。若い佐藤や森下が野球最大の国際舞台で活躍した。次の国際大会でも日本は最高レベルの戦いを見せることに疑いはない」

 覇権奪回へ。課題は見えている。侍ジャパンの進むべき道はすでに決まっている。

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