侍・佐々木朗 決戦の地マイアミ入り!「しっかり優勝」準決勝登板へ静かな闘志

 準決勝のマウンドは任せた。侍ジャパンが17日、チャーター機でマイアミに到着した。日本が誇る若き原石・佐々木朗希投手(21)は20日(日本時間21日)に行われる決勝進出をかけた大一番に先発。昨年12月に一度視察したベースボール誕生の地で「ROKI」の力を見せつけろ-。決勝切符をかけた戦いが始まる。

 米国行きの切符を一丸でつかみ、佐々木朗は静かな闘志を燃やしていた。任されたのは準決勝のマウンド。対戦相手はまだ決まっていないが、「いい準備ができたらいい」と視線を前に向ける。さぁ、世界一奪還までの道筋は見えた。目指す頂へ。まずは若き力で勢いをつけてくれ-。

 日本で行った5試合全勝で、見せつけたのはジャパンの一丸野球だった。中でも「3・11」のチェコ戦が初先発となった佐々木朗は、四回途中を2安打1失点の力投でWBC初勝利。「今日のマウンドに立てたことを感謝しています」。岩手県出身。忘れることのできない日に、新たな記憶を刻んだ66球は見る者に感動を届けた。

 昨年12月には決戦の地、米マイアミのローンデポ・パークをエース・山本とともに視察した。アマゾン・プライム・ビデオの番組収録で訪れ、ロッカールームやブルペン、マウンドなどをチェック。町並みにも触れ、「アメリカに行けてよかった」とし、言葉を続けた。「しっかり優勝して、帰ってこられるように頑張りたい」。今度は歓喜という手土産持参の帰国を約束だ。

 チームジャパンはこの日、チャーター機で米国入り。貸し切っての移動ではあるが、長時間のフライトに、時差ぼけとの戦いも待ち受ける。佐々木朗は「あんまり寝られないので…」と不安げな様子。前回も時差ぼけには苦労したといい、「寝るタイミングがある。寝ることが大事だと思うので、寝ようとする努力をしたい」と現地時間を換算した“調整”で、現地入りするプランも明かした。

 大声援を力に、ここまで勝ち上がってきた。感謝と恩返しの舞台に、栗山監督も「ここまで来たら、何が何でも勝ちきれるように」とチーム全体にハッパをかける。そして「チームの勝利のためにも、自分のいい投球ができたらなと思います」とは佐々木朗。さぁ、いこう。ベースボール誕生の地で、日本が誇る原石「ROKI」がついにベールを脱ぐ。

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