マエケンやっぱり不安…逆転3ラン浴び
「壮行試合、日本代表‐豪州代表」(24日、京セラ)
日本代表のエース格として期待される前田(広島)が先発したが、本来の姿を見せることができなかった。三回に一時は逆転となる3ランを浴びて、3回を投げて2安打3失点だった。
一回は先頭のハーマンから空振り三振を奪ううなど、3人でピシャリ。二回は先頭のウェルチに右越え二塁打を浴び、その後2死三塁となったが、M・ケネリーを二飛に仕留めた。昨季セ・リーグトップの防御率1・53の右腕が、大会に向けて調子を上げてきたかに見えた。
しかし三回、明らかに抜けたボールが多くなり、先頭から連続で四球。2死までこぎ着けたが、3番のヒューズに左翼スタンドへ運ばれた。前田は打球がスタンドに入ったのを見届けると、思わず首をかしげた。
2月15日から宮崎市で行われた日本代表候補合宿から、右肩に不安を抱えていた。17日の強化試合・広島戦は、広島の先発として侍ジャパン相手に投げた。2回を2安打無失点ながら、投球フォームに躍動感がなく、ボールのキレもなかった。
山本監督は「段階、段階できっちり合わせてくるタイプだから」と変わらぬ信頼を口にする一方、「次の登板があまりに悪ければ考えなきゃいかん」とも話していた。マエケンが最高の状態ではないことは確かだ。山本監督は、この結果をどう判断するのだろうか。
