愛媛・河津 ロッテ2軍相手に2回ピシャリ0封!直球に手応え

 【愛媛・河津大樹投手】文=高田博史

 今回の首都圏遠征に選抜された投手10人のなかで、愛媛からは河津大樹がただ1人選ばれている。

 登板予定のなかった初戦の対日本ハム2軍戦(6月28日、鎌ケ谷)はネット裏にいた。中堅から右翼に吹く強い風をうまく利用され、投手5人が計6本もの本塁打を浴びた。河津が言う。

 「普通のフライがホームランになった。NPBの打者はフライの打球でも伸びるし、こっちのチームにはそれがなかった」

 登板が予定されていたのは第2戦、対ロッテ2軍戦(29日、浦和)である。翌日も中堅から左翼に強い風が吹きつけている。

 先発の香川・秀伍が、さっそく1番・和田康士朗に先頭打者本塁打を、4番・香月一也に2ランを浴びた。

 マウンドに登ったのは四回裏、3対5と2点を追い掛ける場面である。もしかしたら、きのうと同じことがあるかもしれないと、丁寧に低めを突いた。

 「イニングが2回と決まった状況で投げたので、変化球を試したい気持ちもあったんですけど、真っすぐでどんどん押していって、追い込んで決め球のチェンジアップで打ち取れればいいかなと思っていました」

 四回、五回ときっちり打者3人ずつで抑え、マウンドを降りている。思い描いていた理想の形で投げることができた。手応えがあったのはストレートだ。

 「自分が思ってたところに行けてたし、完ぺきな当たりはなかったので、勢いはあるのかなと思いました。抑えたことに関しては満足してます」

 3日間の遠征中、登板はこの1度だけだったが得たものは多かった。この経験を次につなげなくては。

 松山に戻り、後期に向けて新たな変化球を磨く。空振りが取れる球、欲しいときに内野ゴロで打ち取れる球を武器に加えたい。

 「後期は自分が思い描いていたようなピッチングを。その日が悪くても、絶対に点をやらないような粘り強いピッチングをして、秋のドラフトにかかるように頑張りたいと思います」

 今年「48」から「18」へと代わった背番号には、エースナンバーを背負っているという責任感がある。

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