徳島・垂井主将、元気と勢いを伝統に-日本一連覇へ結束力高める

 【徳島・垂井佑樹捕手】文=高田博史

 徳島は3月11日、7日間の海陽町キャンプを終えた。垂井佑樹主将に話を聞いたのは、キャンプ3日目が終わった夜のことだ。

 体力アップと技術の向上以外に、このキャンプでやっておくべきことがある。今年は選手32人中、新入団選手が16人と半数を占める。そのうち11人が投手だ。既存選手と新人がしっかりコミュニケーションを取らなくてはいけない。投手陣と野手陣の意思疎通がもっと必要だと考えていた。

 「チームとしてまとまりがないと、勝てないですよね。いいプレーがあっても勝ちにつながらないですし」

 球団が始動した2月1日、主将として初めてのあいさつで「1日でも早くチームが結束して、一体感をもって戦って行く必要があると思います」と語った。

 今年は日本一連覇という大きな目標がある。達成するためにはチームが一丸となるほかない。テーマは「結束力」だ。寝食を共にして厳しい練習を乗り越える。1つのチームになるための海陽町キャンプでもある。

 だが、なれ合いの集団にはしたくない。シーズンを戦う厳しさのなかから、仲の良さや楽しさは生まれる。

 ひとつの理想形がある。元気があって勢いがあるチーム、それをインディゴソックスの伝統にしたい。

 「去年、養父さん(鐵前監督)がそういうことを持ち込んでくれて。結果、それで日本一を獲っている。その良さっていうのは残していきたいですし、インディゴっていうのは元気があって勢いがあって、乗せたら怖いなっていう伝統を作っていきたいです」

 今年26歳になる。もう伸びしろでは見てくれない年齢になった。即戦力として通用するためには、打撃も守備も、もう一段上のレベルに引き上げなくては。

 3年連続となるチャンピオンシップ出場を果たし、石井監督を胴上げする。

 「チームのみんなから『このチームで良かったな』って思われるチームにしたいですし、最終的には自分自身の納得のいく結果を出したいです。どんな形であれ、NPBの世界に入ることは自分が思う目標なので」

 3年目、出し切って。すべて出し切って。

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