高知・吉田豊彦コーチ「もっとやれるはずだ!」 投手陣に求める個々の課題
【高知・吉田豊彦コーチ】文=高田博史
高知は一足早く、ハンファ2軍(韓国)、四国銀行、阪神2軍などと交流戦を行っている。対阪神2軍戦(18日、安芸)では投手陣が18安打と打ち込まれ12失点するなど、まだまだ結果を求める段階ではない。
吉田豊彦コーチに現在の投手陣について聞いた。
「当然、状態を上げることもそう、あとは個々の課題ですよね。テーマとしては自責点3点以内と、1試合に関してフォアボール3つ。それが去年から継続してる課題ですね。そのためにはどうしたらいいか?」
昨年の開幕時点では投手が16人(外国人選手3人)いる大所帯だった。だが、今年は10人(新入団2人)と4球団のなかで最も少ない。外国人投手もいない。
実は、あえて投手枠を広げなかった。昨年、外国人選手との兼ね合いのため、2年目だった方田健斗、澁谷直駿らに実戦経験を積ませる機会をあまり与えられなかった。
「もっとやれるはずだと僕は思っているんですけど、モチベーションが下がっていたところが見えたりしたので。本人がいけないんですけど。ただ、徐々には成長していることも見えるので、これを生かさない手はないかなと思って」
昨年のチーム防御率3・10は4球団中、最も良い成績だ。7つの無四球試合が物語るように、チーム与四球率2・47も4球団中トップ。シーズンの与四球数157は、240だった香川に比べて83も少ない。
「そこを目指してましたからね。でも、大事な試合で勝てなかった……」
岡部峻太が最多勝を挙げ、嘉数勇人が防御率2位の成績を残すなど、結果は出している。だが、8連敗で優勝を逃した。徳島が投手2人をNPBに送り込んだことも、本音では悔しい。
「岡部なんかも、まだまだ反復練習が足りないんです。コントロールが悪いって分かってるのなら、シャドーとかで軽く投げてタイミング合わせる作業をコンコンとしなくちゃいけないんです。足りないんですよ!」
地道な練習の積み重ねと、試合で見せる戦う姿勢。その2つを、今年のドッグス投手陣に期待している。