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平良、プロ初登板KOは今後の糧となる

プロ初登板で力投した平良
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 対戦カードが一回りして巨人は首位に立っているけど、決して「強い」という印象はない。5失策して勝った試合があったり、リーグ最多タイ13本塁打の打線もタイムリー欠乏症の傾向があったり。まだ始まったばかりだが、戦いぶりは不安定だ。

 そんな中、以前にも指摘したが、高橋監督はどっしりと構えている。打順もまだ6番以外はいじくらず、主軸に信頼を置く姿勢をみせている。その一方で、ドラフト1位の桜井が右肘の違和感で離脱すると、思い切って3年目の平良拳太郎を7日の阪神戦でプロ初登板初先発させた。

 抜擢に違いないが、理にかなった起用でもある。平良は2軍の開幕戦に先発し1失点完投勝利を挙げ、ここまで3試合2勝0敗、防御率1・57の好成績を残していた。2軍で調子がいい選手を旬の時期に使うことで、持てる力を最大限に引き出せることがある。

 最近はどこの球団も1・2軍の風通しが良く、2軍で好調な選手はすぐに1軍で使うようになったが、絶好調のときに1軍からお呼びがかからず、調子が下降してから昇格して2軍にUターンというのは最悪。古い話だが、V9巨人は1軍メンバーが固定されていてもっと最悪。競争の原理が働くのは他の選手のモチベーションにもなる。

 平良は結果から言えば3回2/3を4安打4失点KO。一回から二回にかけて3番ヘイグから鳥谷まで4者連続三振。三回も三者凡退に抑えたが、3アウト目は打順が一回りして1番・高山に大きな当たりの中飛を打たれた。ここらあたりで危ない感じはあった。

 あの投げ方(右変則サイドスロー)だから、クイックと左打者対策は野球を辞めるまで永遠の課題だ。左打者は角度的に見やすいため、胸元にのけぞらせるような内角への制球力や、高津(現ヤクルト投手コーチ)のようなシンカーも必要になる。好青年でクレーバーな選手。この時期に収穫と課題を得たのは、今後の糧となるはずだ。

 同じ高卒3年目の田口も、今季は3試合に先発してまだ勝ち星はないが、内容は2勝ぐらいしていてもおかしくない。入団1年目に当時の岡崎2軍監督が「田口と平良は2人セットで1試合」として、2軍戦に田口が先発して5回を投げたら、残り4回を平良に任せたり、その逆で6回と3回などと起用していたのを思い出した。

 ライバル関係で育ててきた若い投手が出てきたのは楽しみな限り。田口も勝ち星に恵まれないが、若い投手を育てるのは援護する打線の役割でもある。

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