リアルルーキーズ!?三重県の公立校・白山が甲子園出場の夢かなえた

 三重の山間部にある白山高校が初めて甲子園にやって来る。10年連続初戦敗退していたチームがシード校を次々倒し、下克上を達成した。そこには一体どんなドラマがあったのか?

公開日:2018.8.2

ひたすらバットを振り込み、年間160試合の練習試合で鍛え上げた!

 山間の、田んぼに囲まれた学校。グラウンドは広かった。広い甲子園と同じ距離にポールとフェンスを置き、そこを目がけて打撃練習。冬場には1日1時間半の筋トレで筋力を培った。エアコンの効かないマイクロバスに選手を乗せ、年間160回の練習試合をこなした。

白山、ミラクル初聖地!東監督赴任時は部員5人 年間160回の練習試合で鍛えた

そして迎えた2018年夏。
○1回戦10-3四日市南
○2回戦11-3上野
○3回戦 4-3菰野
○準々決勝4-3暁
○準決勝 6-5海星
○決 勝 8-2松阪商
海星、菰野と優勝候補に競り勝ち、決勝では今春センバツ4強の三重を破った松阪商を下し、初の甲子園切符を手にした。

 決勝では鍛え上げた打撃が五回に爆発。打者一巡の猛攻で一挙6点を加えて甲子園への道をたぐり寄せた。

白山、ミラクル初聖地!東監督赴任時は部員5人 年間160回の練習試合で鍛えた

 5年前はやじられた壮行会。今年、「甲子園に行きます」と宣言すると、生徒たちから拍手が湧いた。監督と選手の雑草魂が、甲子園への道を切り開いた。

白山、ミラクル初聖地!東監督赴任時は部員5人 年間160回の練習試合で鍛えた

初めての聖地でお茶目?な女性部長、豪快スイング

甲子園初出場の白山女性部長 打席に立って制止、注意された 

 第100回全国高校野球選手権記念大会(5日開幕・甲子園球場)の出場校による甲子園見学が31日、スタートした。今大会は出場校が56校と多く、例年の「甲子園練習」ではなく「見学」を実施。ボールは使えないため、各校がノックのふりなどで聖地の感触を確かめる中、春夏通じて初出場の白山(三重)の川本牧子部長(40)が打席に立ってスイングし、大会関係者に制止されるひと幕もあった。

甲子園初出場の白山女性部長 打席に立って制止、注意された 

 予想外のハプニングとなってしまったが川本部長は「ここに立てる日が来るとは思わなかった。部員たちがここでプレーするんだなという喜びがあった。まだ夢みたい」と、初の聖地に感慨もひとしおだった。

甲子園初出場の白山女性部長 打席に立って制止、注意された 

 「背番号をつけていない選手やそのほかの人はグラウンド内(フェアゾーンなど)に入れないという規則。女性だからダメ、というわけではない」と高野連は説明。怒られてしまいましたが、聖地の感触を監督や部員とともに楽しんだみたいですね。

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