【高校野球特集7】悲願の優勝はいつ?東北勢の奮闘を振り返る

今年の第99回大会もベスト8に2校が残るなど近年進境著しい東北の高校野球。だが、もうベスト8じゃ物足りない!優勝旗が白河の関を越える日はいつか―。東北勢が悲願に近づいた時の闘いをふりかえる。

公開日:2017.8.20

帝京との決勝戦で9回まで0に抑えた仙台育英・大越だったが…1989年8月22日

 元号が「平成」となった第71回大会では、延長10回尽誠学園(香川)に競り勝った仙台育英が宮城勢初の決勝進出を果たした。4連投となった決勝でも帝京(東東京)のエース吉岡(元巨人、近鉄)との投げあいの末、0-0から延長10回に2点を失い涙をのんだ。ちなみにこの大会、秋田経法大付属(秋田)もベスト4まで進出したが、準決勝で帝京に0-4と完封負け。もし、勝っていたら仙台育英と「どっちが勝っても東北勢初優勝」という決勝戦だった。

1971年 忘れちゃいけない磐城(福島)準優勝

1969年 ああ、あと1球…史上初の決勝戦引き分け再試合で三沢(青森)散る

69年8月19日のデイリー1面

 第51回大会決勝は高校野球の歴史に残る伝説の一戦となった。三沢(青森=北奥羽代表)と松山商(愛媛=北四国代表)のエース同士の投げ合いは、太田幸司(三沢)と井上明(松山商)のどちらも失点することなく延長18回を投げ切り、史上初の決勝戦引き分け再試合となった。三沢は延長15回ウラ1死満塁3ボール0ストライクと、押し出しサヨナラまであと1球まで迫ったものの無得点。16回ウラにも同じく1死満塁でスクイズ失敗併殺と好機を生かせなかった。

泣くな太田!甲子園のアイドルさわやかに準優勝

69年8月20日のデイリー1面

 翌日の再試合、4連投となった太田は初回に2失点。三沢もすぐに1点を返したが6回さらに2点を失い、結局2-4で敗れ、悲願はならなかった。30年後の1999年、当時の両校メンバーが集まって再び甲子園で対戦したが三沢は8-13で敗れた。

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