【高校野球特集4】あんな人もこんな人も―「青春の詩」題字を書いていた

デイリー高校野球名物コラム「青春の詩」をご存じだろうか。現在はイラストの題字だが、さまざまな著名人が自筆で書いていた時代があったのだ。(敬称略)

公開日:2017.8.14

左から掲載順にラン、ミキ、スー

 人気絶頂だった77年7月の日比谷野音でのコンサートで衝撃の解散宣言をしたキャンディーズ。有名なセリフ「普通の女の子に戻りたい!」で心情を訴えたが、事務所と話し合った結果、解散は翌78年4月になった。その間隙を縫ってなのか、元々決まっていたのか、8月の球児たちの闘いを彩った。ちなみに解散は甲子園ならぬ後楽園球場だった。

(左から)伊藤蘭(ラン)、田中好子(スー)、藤村美樹(ミキ)。今でいうセンターは当初スーちゃんだった。

 キャンディーズ直撃世代の上司が「スーちゃんはぽっちゃりしてた」と言ってたけど、全然そんな風には見えないなあ。けど、センターがランちゃんに変わって爆発的に売れたということは、当時の男子にはそう映ってたということなのか。今年45になった編集Wは、幼いながらキャンディーズではランちゃん、ピンク・レディーではミーちゃんが好きでした。

(左から)藤村美樹(ミキ)、伊藤蘭(ラン)、田中好子(スー)=77年

 キャンディーズの衝撃的な引退発言に揺れた77年(第59回大会)は劇的な決着だった。東洋大姫路が史上初の決勝戦サヨナラホームランで初優勝。打たれたのは甲子園を沸かせた東邦のアイドル“バンビ”坂本佳一だった。

79年は「夏のお嬢さん」榊原郁恵登場

 ぽっちゃりというならスーちゃんよりよっぽど(以下略)。76(昭和51)年、ホリプロスカウトキャラバン初代グランプリに輝いた榊原郁恵。78年に「夏のお嬢さん」がヒットし、秋にはドラマ「ナッキーはつむじ風」が当たり、紅白にも出場した。79年には押しも押されもせぬ人気アイドルであり、明るい笑顔と健康的なボディはさわやかな高校野球のイメージにぴったりだった。

79年(第61回大会)は“逆転の箕島”が決勝で池田を破って史上3校目の春夏連覇を達成した。特に3回戦・星稜との試合は、突き放されては追いつくという壮絶な展開で延長18回サヨナラ勝ち。引き分け再試合寸前での劇的な決着をした死闘は「高校野球史上最高の試合」と呼ばれる。

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