栄光のユニ復刻記念!若者よ阪急ブレーブスを知っているか!②

4月末に復刻版近鉄ユニで試合をしたオリックスが5月5~7日、阪急ユニで戦う。栄光の阪急勇者たちの歴史を若い人にも知ってほしい!(敬称略)

公開日:2017.5.6

76年日本シリーズ第7戦の7回に逆転2ランを放った森本は、シリーズ前に中日へのトレードが決まっていた(他の選手には知らされず)。この試合を取材した当時の勇者番・平井隆司は、本紙で昨年連載したコラム「~気骨で生きる~知将・上田利治」内でこう書き残している
 記者席で数人の勇者番が「うわぉ」と腰を浮かせ、ヒゲの森本潔の逆転2ランを夢とでも思ったように、彼のダイヤモンド一周を見た。生還のホームベース付近で選手たちの雄叫びが響き、このまま森本のために時計が止まればいいと思った。(中略)試合後に選手の手を握ったのは、この日の森本が最初で最後だった。

(上から)森本潔、島谷金二

77年新人王&85年21勝挙げた「昭和最後の20勝投手」佐藤義則

(左から)上田監督、佐藤義則

78年「昭和最後の完全試合」達成 「あぶさん」でもおなじみ酒仙投手・今井雄太郎

今井雄太郎

 漫画「あぶさん」では、主人公あぶさんと同じ新潟出身で大酒飲みの親友役として、チームメイトでもないのにたびたび登場していた。引退後の本紙評論家時代に使用していた似顔絵は、水島新司先生自ら描いたものだった。

78年日本シリーズ「ファウルや!」上田監督1時間19分の猛抗議も実らず…4年連続日本一逃す

前述のコラム「気骨で生きる~」連載にあたって取材した平井に対し、上田はこう答えている。
「あの時、あんた、ぼくの足を見てた?」「足ですか?いえ、見てませんね」「そやろね。そら、惜しかったね」「えっ?」「(ジャッジした富沢宏哉線審の)足を思いっ切り踏んづけてたんやで」
「えっ?」「手を出したら退場やね。でも(無意識に)足を踏むくらいなら(退場に)ならんわね」
 日本シリーズ史に残る「上田監督の1時間19分抗議」(78年)の外伝である。
 「完璧なファウルやったもんね。それがホームラン。腹が立って、立って…なあ。最初から踏んづけようと思ったわけやない。でも顔をくっつけている間に線審の足の上にぼくの足があったんよ(笑い)」

日本シリーズ第7戦 1時間19分に渡り抗議した阪急・上田利治監督(右)に金子鋭コミッショナー(中央)が説得にあたる=1978(昭和53)年10月22日、後楽園球場

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