みんなが主役で少年野球の「理想」体現→センバツ出場強豪校の中心選手も輩出する軟式チーム

 1月28日にセンバツ出場校が決まりました。昨年は21世紀枠で出場した三島南から、前田銀治選手が楽天に3位で入団。夢がありますし、今年も、どういった選手が出てくるか注目です。

 高校野球から少し話題は変わりますが、年明けに門真ビックドリームスという軟式野球のチームの練習に行きました。今年の高校3年生では、センバツに出場する敦賀気比のエース・上加世田頼希選手と、捕手の渡辺優斗選手も所属したチームで。

 最近では巨人・菅野選手、ソフトバンク・千賀選手、ヤクルト・奥川選手、ロッテ・佐々木朗選手など、軟式出身のプロ野球選手が増えています。そういった中で、どういう練習をしているのかなと思っていたところ、今までいくつか見た中ではダントツで雰囲気のいいチームで。

 よくあるのが、練習を見ただけで中心選手や控え選手が伝わってくることなんです。練習を分けられていたり、内容に差があったりと。ただ門真ビックドリームスは、誰がレギュラーか分からないというか、みんなが主役という雰囲気で。練習も指導者主導ではなく選手主導なんですよ。

 ただ勝つとかではなく、みんなで練習して仲良くという感じでいて、全国大会で勝ったりもしている。理想を体現してますよね。親御さんのお茶当番とかもなく、お金の部分も負担が大きくないように遠征も特に行わずに、チーム内で紅白戦ばかりするみたいで。

 橋口監督もノックの時だけ直接関わる感じで、あとは自主練習のような形で、自分たちでうまくなるように考えたらいいと。もちろん、あいさつや最低限の規律はあった上ですが、そこのバランスがすごくいいんです。

 細かい話ですが、飛距離の出やすいバットってあるんです。高校で使わないことを考えると、あまり使わない方がいいかなと思っていたんですよ。橋口監督に聞くと、その考えも分かるとした上で、体の小さい選手は遠くに飛んで、喜ぶことで自信がつくと。野球がうまくなくても、遠くに飛ばせる成功体験をさせてやることも大事だと話されていて。考えさせられましたね。

 昨年甲子園で初めて女子の決勝が行われました。本当に楽しそうにプレーしていたのを見た時に受けた感情と、似たものがありました。うまくなるためにまず好きになる。好きだから、努力にならない。野球人口の減少が叫ばれる中、見本になるようなチームで何かヒントのようなものを感じましたね。

 ◆かみじょうたけし(本名・上条 剛志)1977年12月31日生まれ。兵庫県淡路市出身。中学、高校時代はソフトテニス部。龍谷大卒。お笑いコンビ「ロビンス」で活動後、現在はピンで活動。高校野球大好き芸人として知られる。趣味・特技は競輪予想、モノマネ。

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