明徳ナインの姿に98年横浜との準決勝がフラッシュバック
「全国高校野球選手権・準々決勝、智弁学園3-2明徳義塾」(26日、甲子園球場)
第3試合、準々決勝屈指の好カードでしたね。智弁学園(奈良)と明徳義塾(高知)。最後の最後まで、両者一歩も引かない試合になりました。
明徳義塾・吉村君、智弁学園・西村君。どちらも109球ずつ、4四死球ずつと投球内容も酷似。
両投手だけではありません。試合展開も、四回にまず1点ずつ奪う。明徳義塾が3本のバントで先制というニクい取り方をすれば、智弁学園が4番のタイムリーで追いつく。
九回は明徳義塾・代木君の一発で勝負あり、と思ったところから、智弁学園の逆転劇です。無死一塁からバスターのヒットでつないだ森田君。小坂監督の信頼が伝わってきました。
最後、二塁後方へのヒットでサヨナラとなり、その場にうずくまる明徳ナイン。1998年、横浜との準決勝で明徳義塾が敗れたシーンがフラッシュバックしました。そして試合後、馬淵監督が智弁学園の選手たち一人一人に声を掛けていた。「優勝してくれよ~」。そんな気持ちが伝わって来て、改めて甲子園っていいなと思いました。
◆かみじょうたけし(本名・上条剛志)1977年12月31日生まれ。兵庫県淡路島出身。龍谷大卒。血液型A型。身長170cm、体重50kg。高校野球大好き芸人として知られる。趣味・特技は競輪予想、モノマネ。