3年生の思いがつなぐセンバツへの道に 今年の甲子園に期待すること

 かみじょうたけしです!2021年も変わらず高校野球を追いかけていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

 さて、今年の1回目ということですが、高校野球ではまず春のセンバツですよね。昨年は新型コロナウイルスの影響で春と夏の甲子園がなかったので、とにかく今年は無事に開催されることを祈るばかりです。

 29日に出場校が決まる予定ですが、12月に21世紀枠の各地区の候補校が発表されて、近畿では東播磨が候補校に選ばれました。近畿大会では、今年のドラフトの目玉になりそうな小園健太投手のいる市和歌山に1回戦で1-2で敗れましたが、力のある学校なんですよ。近畿大会で優勝した智弁学園とは、夏場に練習試合を2試合やって2勝していたぐらいなので。

 東播磨の福村順一監督は、10年前の2011年に加古川北を率いてセンバツに出場して、ベスト8まで勝ち上がりました。その年で言うと、3月に東日本大震災があって、大会が開催されるのかどうかという中で行われましたが、実際、その当時はこの状況でセンバツをやっていいのかという声も聞きました。

 それでも、いざ大会が始まると、被災された方々が『甲子園を見てすごく元気をもらえた』と言われている映像を見たりしたんです。やっぱり高校野球はただのスポーツじゃないんだなと。大会を見て、元気をもらえる人がたくさんいるんだなと実感できましたし、そこから日本が元気になっていったような感じがあったのも記憶しています。

 新型コロナウイルスの今の状況と、10年前の震災直後というものは単純に比べられないというのと、状況が似ているというのも語弊があるかなとも思うんです。ただ、困難を乗り越えるという意味でいうと、福村監督が今のチームについて話されていたことが一つありまして。

 今回は力のあるメンバーが揃っているというのがある上で、新型コロナウイルスで大変な思いをした今年の3年生が、夏の兵庫の独自大会でベスト8に残ってくれたと。その生き様を下級生が見ていたことが、確実に今のチームにつながっているというのをおっしゃっていたんですよ。

 もし東播磨が出場すれば、甲子園がなくても最後まで戦い抜いた3年生の姿や思いが、センバツにつながったということになるのかなと。僕は福村監督のお話を紹介させてもらいましたが、おそらく他の学校の監督も、そういった思いを持たれているはずです。3年生のがんばりがつないでくれたセンバツというところですよね。

 センバツが開催されるとして、まだ球場での観戦がどうなるのか分かりませんが、前のチームの3年生も甲子園で応援できるようになって欲しいですよね。僕みたいなファンは甲子園に見に行けなくても、アルプスで先輩たちが後輩を応援できて、その姿をテレビで見られたらいいです。昨年からのつながりを感じられる大会になることを願っています。

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 かみじょうたけし(本名・上条剛志)1977年12月31日生まれ。兵庫県淡路島出身。龍谷大卒。血液型A型。身長170cm、体重50kg。高校野球大好き芸人として知られる。趣味・特技は競輪予想、モノマネ。

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