広島・名原 20打席ぶり快音から4安打「今日はゴロゴロゴロを意識して試合に入りました」 痛恨逆転負けも1番が復調気配
「広島4-5DeNA」(14日、マツダスタジアム)
広島・名原典彦外野手(26)が自身2度目の猛打賞となる5打数4安打の大暴れで、復調の兆しを見せた。第1打席で5試合、20打席ぶりの安打を放つと、以降も快音を連発。2割4分台まで落ちていた打率を・265まで上昇させた。チームは痛恨の逆転負けを喫したが、リードオフマンの奮闘は明るい材料だ。
灼熱(しゃくねつ)の本拠地で、気合と根性の男が息を吹き返した。直近の鬱憤(うっぷん)を晴らすように4度の快音を響かせた名原。試合後は大粒の汗を拭いながら、「ヒットが出てくれて、まずは良かったなと思いました」と、ほっとした表情を浮かべた。
第1打席で相手先発・石田裕から7月8日・ヤクルト戦(マツダ)の第2打席以来となる、20打席ぶりの安打をマーク。打った瞬間は三ゴロかと思われた打球が大きく跳ね、三塁・宮崎の頭上を超えて左前へ転がった。「ラッキーに近い形」と振り返る安打からチームは3点を先制。「ボールの上を打ちすぎてあんな打球になったんですけど、感覚としては良かった」と、名原自身もここから波に乗った。
二回先頭で迎えた第2打席は三塁への内野安打で出塁すると、四回は中前打、八回は右前打を放ち、自身2度目の猛打賞となる4安打を記録。試合前までの打率・248から同・265まで一気に上昇させた。
5月に支配下登録され、一気にブレーク。1番打者としての起用が続いているが、7月は試合前時点で打率・054と不調が続いていた。「動画とにらめっこした」と復調への手がかりを探す中で、2軍の広瀬コーチ、東出コーチから「何がダメかを考えましょう」と連絡をもらい、単打を狙うコンパクトな打撃へと原点回帰。「今日はゴロゴロゴロを意識して試合に入りました」と、修正が功を奏した。
起用し続けている新井監督もムードメーカーのトンネル脱出を受け、「いい経験をしていると思います」とうなずく。「ヒットが出ていない時も球数を投げさせたりだとか、四球を取ったりだとか。凡退の内容も見ているので」と、1番打者としての役割を果たそうとする姿勢を評価した。
試合後は六回のバントミスを反省し、「バント練習だけしてきます!」と言い残し、ブルペンへ直行。約10分間マシンと向き合い、次戦への備えも怠らなかった。「タイプ的にバントはちゃんとしないといけない。あそこで僕が1球で決めていれば、試合展開も違っていたと思う。そこはちゃんとやっていかないとダメ」と気を引き締め直した名原。育成からはい上がってつかみ取りかけている1番の座。そう簡単に譲るつもりはない。
