広島・新井監督 勝負手ズバリ!0-0の七回無死二塁でモンテロに代打バント→代走で野間V打 才木に2832日ぶり黒星つけた

7回、先制打を放つ野間(撮影・飯室逸平)
7回、送りバントを決める矢野
7回、坂倉に代走辰見を送る新井監督
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 「阪神0-1広島」(17日、甲子園球場)

 一気に仕掛けた!広島の新井貴浩監督(49)が0-0の七回に勝負に打って出た。得点圏の好機で5番・モンテロに代打・矢野を送り、三走の坂倉に代えて代走・辰見を起用。イニングも残っている段階で中軸を“ダブルスイッチ”した。結果的に、この策が功を奏して先制に成功。難敵・才木から2832日ぶりの白星を挙げ、チームも阪神戦は10カードぶりの勝ち越しとなった。

 仕掛けるならここしかない-。腹を決めて新井監督はベンチを出た。難攻不落の相手先発・才木を前にして、巡ってきた好機。「そんなにチャンスは来ないと思っていたので、あそこは勝負をかけました」。必死のタクトでつかんだ勝利だ。最後まで息の詰まる接戦を制し、試合後にベンチ裏で報道陣の前に立つと大きく息を吐いた。

 0-0の七回は先頭・坂倉が左翼フェンス直撃の二塁打で出塁。ここで5番・モンテロに代打として矢野を送り込んだ。“ピンチバンター”として打席に立った背番号4は2球目で犠打を成功させた。1死三塁。指揮官はまたしてもベンチを出て、三走・坂倉に代走・辰見を起用し、先取点を奪うために万全の態勢を整えた。

 千載一遇の得点機をお膳立てされて打席に入った野間も「『ここで何とか』っていうところだったので」と自覚。3球目の外角低めに投じられた152キロ直球に食らいつくと、飛球は左前にポトリと落ちて先制適時打となった。「ボールが続いていたので、思い切っていこうとしたところで、ちょっとがっつきすぎた。内容はあまり良くなかった」と受け止めながらも、勝敗を左右した決勝打に「反省はたくさんあるけど、チームが勝ったので良かったなと思います」と笑顔を見せた。

 今季は好機での凡退が続き、この日の四回2死満塁での左飛を含めて得点圏では11打数無安打だった。「打ち急いだりというのが多々あった」。チーム事情から5番で起用されることも多い。精神面での気負いや焦りにはふたをして、ようやく快音を響かせた。

 才木には序盤の1巡目で打者9人中7人が三振に斬られていた中での勝利。指揮官も「才木投手の序盤3回(の投球)を見たら『これは厳しいな』と思った」というが、勝負どころで見せた攻めの采配で勝利を引き寄せ、右腕に18年8月15日以来、2832日ぶりのカープ戦黒星を付けた。

 チームも今季3度目のカード勝ち越しに成功。阪神戦に限れば、昨年4月18~20日(甲子園)以来、10カードぶりの勝ち越しとなった。借金は8。依然として厳しい状況だからこそ、薄氷でもぎ取った勝利が、より一層光って見える。

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