広島ドラ1平川「やってやります!」DeNA・藤浪撃ち宣言 背番号「51」姿も初お披露目 新人9選手入団発表会見

 広島は15日、広島市内のホテルで育成を含む新人9選手の入団発表会見を行い、ドラフト1位の平川蓮外野手(21)=仙台大=が自信に満ちた発言で会場を沸かせた。プロでの目標にトリプルスリーを設定。対戦したい投手にはDeNAの藤浪晋太郎投手(31)を挙げ、「真っすぐを打ち返したい」と意気込んだ。

 500人のカープファンクラブ会員が見守る中、平川の力強い一言が響いた。「やってやります!」。堂々とした決意表明に一瞬どよめいた会場は、すぐに大きな拍手に包まれた。プロとしての第一歩を踏み出した金の卵。「ワクワクの方が強い。頑張りたいなと思います」と笑みを浮かべた。

 球界屈指の剛腕を打ち砕くイメージはできている。対戦したい投手にDeNAの藤浪を挙げた。最速160キロを超える直球が武器の右腕に対し、「真っすぐに強い自信がある。真っすぐを打ち返したい」と青写真を描いた。

 得意とする“直球破壊”の原点は高校時代にある。「高校まで投手をやっていた。自分が投手だったら真っすぐを打たれたくなかったので、速い球をつぶすために練習してきた」。プロの舞台でも磨いてきた武器を存分に発揮する構えだ。

 最大の特徴はスイッチヒッター。左右両打席から本塁打を放てる豪快なスイングに加え、対応力にも自信をのぞかせる。通常、両打ちの選手は右投手に対して左打席、左投手に対して右打席に立つが、平川は相手投手のデータを参考に打席を使い分けるクレバーな一面も。「被打率もそうですし、どういう球種が来るのかも(左右の打者によって)違う。データを見て決めています」と臨機応変に対応し、率も残せる打者を目指す。

 写真撮影では、背番号「51」のユニホーム姿を初お披露目。かつては前田智徳、鈴木誠也、小園海斗が背負った“出世番号”だ。「この背番号を背負った以上、1年目からしっかり頑張っていきたい」とルーキーイヤーから1軍で活躍する姿を思い描いた。

 新井監督も、「スケールは大きいけど、まだまだ伸びしろのある選手。非常に楽しみです」と高いポテンシャルを評価しつつ、即戦力としての働きも期待。「早く彼がプレーする姿を見てみたい」と熱い視線を送った。

 将来の目標にトリプルスリーを掲げた平川。187センチ、93キロの恵まれた体格は将来のスター候補として迫力十分。「肩とパワーと足に自信がある。走攻守全てにおいてアピールできるかなと思います」。無限の可能性を秘めたスラッガーが、カープの明るい未来を切り開いていく。

 ◇平川 蓮(ひらかわ・れん)2004年3月31日生まれ、21歳。北海道出身。187センチ、93キロ。右投げ両打ち。外野手。札幌国際情報、仙台大から25年度ドラフト1位で広島から指名。札幌国際情報では2年夏からベンチ入りし主に投手。仙台大で野手に転向。左でも右でも長打を打てる大型スイッチヒッター。走攻守で安定。

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