広島・レイノルズ 左翼席へ一直線 自画自賛の1号弾「間違いなく良くなっている」

 3回、ナインに迎えられるレイノルズ(中央)=撮影・中島達哉
 3回、2ランを放つレイノルズ(撮影・中島達哉)
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 「オープン戦、日本ハム1-6広島」(13日、エスコンフィールド)

 一塁へ駆け出す前に、打球の行方を悠然と見届けた。広島のマット・レイノルズ内野手がオープン戦初本塁打。敵地のファンの度肝を抜き、「完全な、いい当たりだった」と自画自賛した。

 三回2死一塁。根本の4球目、内角低めの144キロをジャスミートしてすくい上げると、白球は一直線に左翼スタンドへと着弾した。12日にはオープン戦初のマルチ安打も記録。「タイミング(の取り方)が間違いなく打席ごとに良くなっていると思うし、体の動かし方やバットの軌道も良くなっているんじゃないかな」と笑顔で好調の要因を分析した。

 3試合続けて4番で起用した助っ人の一発に、新井監督も「ここ数試合、ずっといいモノを見せてくれている。4番候補でもあるし」と拍手を送った。

 12日の試合前には、同じ新外国人の日本ハム・スティーブンソンと談笑する時間もあった。2018年に大リーグのナショナルズでともにチームメートだった間柄。「どんな風に過ごしているかとか日本での暮らしについてカジュアルなことを話した」とレイノルズ。日本で再会したかつての仲間と旧交を温め、刺激ももらった。

 七回2死満塁では冷静に押し出し四球も選び、役割を全うした。「一日一日をしっかり過ごして、いい形でシーズンに入っていきたい」。赤ヘル打線の“顔”を担う予感が少しずつ漂ってきた。

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