広島・栗林が守護神に決定! 新井監督が明言 かつての定位置で昨季のリベンジへ「期待を裏切らないように」

 躍動感あるフォームで1回無失点と好投した栗林(撮影・市尻達拡)
 フォークを武器に1回無失点だった栗林(撮影・市尻達拡)
 9回、マウンドで目を閉じ集中力を高める栗林(撮影・市尻達拡)
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 「オープン戦、広島0-3中日」(10日、マツダスタジアム)

 広島・栗林良吏投手(27)が今季、守護神を務めることが10日、決まった。新井貴浩監督(47)が中日戦(マツダ)の試合後に明言した。この日、オープン戦3試合目の登板となった栗林は1回を三者凡退の好投。3試合連続無失点とし、状態の良さをアピールした。新人から2年連続で30セーブを達成した経験豊富な右腕が、かつての定位置で輝きを放つ。

 鯉の守護神の座に栗林が戻ってきた。「九回は彼で」。試合後、新井監督が今季の守護神に右腕を起用することを明言。栗林は「期待を裏切らないように頑張りたいというのが一番。やらなくちゃいけないというのが一層強い」と決意新たに前を向いた。

 オープン戦3試合目の登板は3点ビハインドの九回だった。先頭の木下を直球で一飛、続くロドリゲスはフォークで遊ゴロに打ち取ると、最後は代打・中島をフォークで空振り三振。わずか10球で片付ける圧巻の投球だった。

 6日に行われた侍ジャパンの強化試合では九回に6番手として登板。初対戦となる打者に直球を捉えられる場面が目立ったがこの日は直球で押し切った。「あまり球速は気にせず、力まず投げた。空振りも取れていたので、打者の反応含めて良かった」。最速は145キロも数字以上の球威を感じさせる投球内容に納得の表情だった。

 20年度にドラフト1位で入団後、21年は新人ながら抑えを務め、37セーブ、防御率0・86をマーク。新人王を獲得した。22年も31セーブを挙げ、プロ野球史上2人目の新人から2年連続30セーブを達成した。

 しかし3年目の昨季。開幕前にWBCのメンバーに選ばれるも、コンディション不良で途中離脱。シーズン開幕にはなんとか間に合わせたものの、3、4月だけで4敗を喫し、防御率は5・56と本来の姿とはほど遠い投球が続き、5月1日に登録抹消となった。

 5月30日以降の1軍復帰後は徐々に状態を上げ、結果的に自己最多登板となる55試合に登板。それでも3年目で初めて苦しんだとも言える1年を過ごした。指揮官は「去年の悔しい経験とかもある。こちらとしては同じ場所で悔しさを晴らしてほしい。それが出来る投手」と右腕のリベンジを期待するとともに、大きな信頼を口にした。

 目指してきたかつての“定位置”を再び任されることとなり、気合は十分だ。「どこで投げるにしても気持ちは変わらないが、そこ(抑え)で投げるという責任感だけしっかり持って、練習からやっていきたい」と栗林。実績、経験ともに申し分のない右腕が、6年ぶりのリーグ制覇を狙うチームのために全力で腕を振る。

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