広島 大瀬良 術後初シート打撃で最速144キロ 打者4人無安打2K!球速以上の手応え「強くなっている」

 シート打撃に登板し力強く腕を振った大瀬良(撮影・市尻達拡)
 シート打撃で力投した大瀬良(撮影・市尻達拡)
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 「広島春季キャンプ」(26日、沖縄)

 昨秋に右肘を手術した広島・大瀬良大地投手(32)が26日、術後初のシート打撃登板で上々の仕上がりを披露した。打者4人に23球を投げて無安打2奪三振。最速144キロの直球には球速以上の手応えをつかんだ。術後は体のトレーニングに励み「強さ自体は強くなっている」と取り組みの成果を示した。“ストロング大瀬良”が、開幕ローテ入りを狙う。

 課題を残すどころか、これから始まる戦いに向けて期待を増幅させた。テンポ良く腕を振って、23球。もう不安はない。大瀬良は「きょうで(キャンプ中に)やりたいことが全部つぶせた。思っていたより、全体的にしっかり投げられている」と笑顔で振り返った。

 “試運転”の色合いは徐々に薄まった。先頭の石原を遊ゴロに仕留め、堂林を3球で追い込む。ここからファウルで4球粘られたが、最後は8球目、予定にはなかったフォークで空振り三振。「フォークで三振を取りたいと思っていてサク(坂倉)がサインを出してくれた。いい勝負ができた」と汗を拭った。

 続くシャイナーを中飛、最後はレイノルズを直球で見逃し三振。ツーシームとチェンジアップ以外の球種を全て投げ、特に最速144キロの直球には「空振り、ファウルが取れた。球の軌道、打者の反応を見ても球速以上に差し込んでいる感じもあった」と現時点での仕上がりに納得顔だ。アップデートされた直球。“ストロング大瀬良”がマウンドで見られた過程には、フィジカル面の強化があった。

 リハビリでは上半身、下半身のトレーニングに注力。特に地面からの反発を体に伝える力が増したという。「パワープレート」という板の上でジャンプして地面を押す力は、数値として昨年の6000から6200にアップした。「地面をとらえて、パワーを伝達できる力が増えているのかなと思う」と確かな手応えがある。

 昨季、高いパフォーマンスを見せた時期と比べても「同じぐらいか、プラスアルファで良くなっている。(トレーニングで)持っている重量も、昨年より全然重いものが持てている。強さ自体は強くなっている」。リハビリ期間での取り組みが大きく奏功したことで、パワフルさを手にした。

 新井監督も「当初のプラン通り順調に来ているのでいい感じだと思います」と明るい表情。今後は首脳陣と相談して、2度目のシート打撃を行うか、オープン戦に登板する見込み。いずれにせよ開幕ローテ争いに加わる準備は整った。「結果を残すための準備をやっていけたら」と大瀬良。これまで以上の力強さを手に入れた大黒柱が、本番モードに入っていく。

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