広島・高木翔斗 成長の2安打&盗塁阻止も「捕手は勝って評価される」 新井監督は「素晴らしかった」

 7回、上川畑の二盗を阻止する高木(撮影・市尻達拡)
 7回、高木の正確な送球で上川畑は二盗に失敗(撮影・市尻達拡)
 9回、二塁打を放った高木は笑顔でタッチを交わす(撮影・市尻達拡)
3枚

 「オープン戦、日本ハム3-2広島」(25日、タピックスタジアム名護)

 落ち着き払ったプレーで、成長の跡を示した。翔斗(しょうと)という名前の高木が、キャッチャーでフル出場。打っては2安打、守備では盗塁を刺して広島投手をもり立て「いい経験になりましたし、これを(次に)つなげていかないといけない」と口元を引き締めた。

 取り組みの成果が表れたのは七回だ。1死一塁で一走・上川畑がスタートを切ると、素早く正確な送球で二塁タッチアウト。「キャンプ中、ずっと石原コーチに厳しく指導していただいた」。県岐阜商の大先輩にあたる石原バッテリーコーチと毎日、捕球姿勢から送球動作に入る練習を反復。「形として刺せて良かったけど、まだまだです」と精度向上を誓った。

 キャンプ中、直球を仕留めることに注力した打撃も光った。五回1死一塁で山本拓から右前打を放つと、九回2死では石川から左翼フェンス直撃の二塁打。いずれも146キロの直球を捉えたことに価値があった。

 新井監督は「いやぁ、良かったね。高卒3年目だけどベテランのような雰囲気があった(笑)。オープン戦とはいえ1軍の試合で先発マスク。素晴らしかった」と絶賛した。

 チームは2-1の九回に、逆転サヨナラ負け。高木は「捕手は勝って評価される。勝ち切れる捕手にならないと。宿舎でしっかり反省して、次に生かしたい」。自らの活躍ではなく、チームの敗戦に目を向けるところも女房役らしさを感じさせる。肌で感じた1球の重みを、今後の糧にする。

 ◇高木 翔斗(たかぎ・しょうと)2003年8月12日生まれ、20歳。右投げ右打ち。捕手。188センチ、93キロ。県岐阜商から2021年度ドラフト7位で広島入団。1軍出場なし。23年はウエスタン27試合で打率.147、6打点、本塁打なし。大型捕手で強打が魅力。

野球スコア速報

編集者のオススメ記事

広島カープ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス