NPB日本投手最重量の広島・ドラ5赤塚 新人唯一2度目プルペンで鉄腕アピール 大学時代はシーズン中以外「毎日」50球

 広島の新人7選手が19日、初めてマツダスタジアムで練習を行った。ドラフト5位・赤塚健利投手(22)=中京学院大=は、新人で唯一となる今自主トレで2度目のブルペン入り。身長195センチ、体重113キロのビッグサイズを誇り、球界日本人投手最重量となる右腕は大学時代の鉄腕ぶりも明かし、本拠地での登板を夢見た。なお、同1位・常広羽也斗投手(22)=青学大=は学校行事出席のため、練習には不参加だった。

 巨体を軽やかに操り、グラウンドに続く階段を駆け上がる。その先に広がった景色に赤塚は意外?な感想を抱いた。

 「第一印象は本当に広いなって思った。なんか広告が多いなぁって。やっぱり(学生時代を過ごした)静岡だったり、岐阜の球場でも広告はあるんですけど、あそこまで広告はないので」

 新たな本拠地で初めての練習。キャッチボールでは力強い遠投も披露し、ポール間走は5往復をこなした。中1日でのブルペン投球では捕手を立たせたまま、変化球も交えて約30球。新人では唯一、今自主トレで複数回のブルペン入りとなったが、「ちょっと抜けていたんですけど、おとといよりは定められて投げられたと思います」と状態が上向いてきていることを感じ取った様子だ。

 大学時代は「シーズン中以外は、ほぼ毎日ブルペンに入っていた」という。1日当たり約50球を連日のように投げ込み、巨大な肉体にスタミナもつけて“鉄腕化”に成功した。連投についても「問題ない」と胸を張り、「完投する体力っていうのは、大学の時に備わっているはず。プロで言うと僕のピッチングスタイルだと、中継ぎの方が合っているような気もする」と、持ち味のスタミナを生かせるポジションでの飛躍を目指す。

 下位指名ながら注目度は高く、新人合同自主トレ初日には、垂直跳びで地面に伝える下半身のパワーを計測した際に、球団史上最高値となる7000ワットをマーク。規格外のパワーを見せつけて周囲の度肝を抜き、潜在能力の高さは既に証明済みだ。

 今後については「ケガに気をつけながら」と慎重な姿勢こそ崩さないとはいえ、大卒投手としてアピール必至の立場であることを自覚する。初めてのシーズンでの戦いを見据え、「1年間毎日やるってことを考えると、感覚だけでも(多くブルペンに)入った方がいいのかなと思ったりしています」と赤塚。大学時代に行ってきた“鉄腕調整”も視野に、さらに状態を上げていく。

 ◆赤塚 健利(あかつか・けんと)2001年7月1日生まれ、22歳。静岡県出身。195センチ、113キロ。右投げ右打ち。投手。中京学院大中京、中京学院大を経て23年度ドラフト5位で広島入団。150キロ超の直球にフォークやツーシームを操る投球スタイル。球団の体力測定では垂直跳びから下半身のパワーを計測する装置で球団最高値の7000ワットを記録。

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