カープ大瀬良 鬼門の交流戦で自身7連敗 「チームの足を引っ張ってばかり」チームは4位転落

 「広島3-6楽天」(13日、マツダスタジアム)

 エースがまたしてもパ・リーグに屈した。広島の大瀬良大地投手(31)が5回9安打5失点で5敗目。0-0の四回に岡島の先制3ランなど7安打を浴びて一挙5点を奪われた。交流戦では自身7連敗。19年を最後に4年間も白星がない。打線の反撃も及ばず3連敗。巨人と入れ替わって4位に転落した。

 悔しさがにじんでいた。大瀬良は一塁ベンチからロッカーへと続く階段を足早に上った。表情は終始、険しい。試合の主導権を手放した5失点。「チームの足を引っ張ってばかりで申し訳ないです」。ふがいない自分自身の投球に、さまざまな思いがこみ上げていた。

 三回までは四球による走者1人しか出さずに無安打投球。しかし、0-0の四回に突如、崩れた。先頭・小深田の中前打から1死一、二塁とされると、岡島に先制の右越え3ランを浴びた。カウント1-1から投じた3球目のカーブが真ん中へ。甘くなった球を仕留められた。

 被弾後も流れを止められない。次打者から3連打で追加点を許すと、2死一、二塁は辰己に左中間席へのエンタイトル適時二塁打を打たれた。この回だけで打者10人に7本の長短打を浴び、一気に5点を奪われた。5回9安打5失点。今季ワースト失点で5敗目を喫した。

 昨季まで苦手としていた交流戦で、チームはこの試合まで6勝6敗と粘り続けてきた。それだけに自身の投球でさらに勢いづけたかったが、正反対の結果となってしまった。

 パ・リーグと相性が悪い。交流戦は2019年6月5日の西武戦での勝利を最後に4年間、勝利なしとなった。今季も4月14日・ヤクルト戦で2勝目を手にしてから、6試合連続で白星から遠ざかっており、自身4連敗となった。

 それでも新井監督は「今まで、なかなか援護が少ない中でずっと試合を作ってくれていたんで。それは大地(大瀬良)にだって、こういう日もあるよね。しっかり修正して、また次の登板に備えてほしい」と次戦での巻き返しに期待を寄せた。

 巨人が勝ったため、チームは4位に転落したものの貯金は1。鬼門と言われ続けてきた交流戦も残り5試合。いい形でリーグ戦へ臨むためにも、チームは気持ちを新たにしてグラウンドに立つ。

野球スコア速報

関連ニュース

編集者のオススメ記事

広島カープ最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス