広島・新井監督“悔幕”左8人打線不発 オリックスに13連敗 今季ワースト2安打完敗

 7回、山本(18)の前に遊飛に倒れ悔しがる松山(撮影・飯室逸平)
 オリックスに敗れ、ベンチを後にする新井監督(25)らカープナイン(撮影・飯室逸平)
 7回、ベンチから戦況を見守る新井監督(左から2人目)=撮影・飯室逸平
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 「オリックス4-0広島」(30日、京セラドーム大阪)

 「日本生命セ・パ交流戦」が30日、各地で6試合が行われて開幕した。広島はパ・リーグ2位のオリックスに敗戦。5季連続で交流戦初戦は黒星スタートとなった。山本の前に三塁を踏めず、新井貴浩監督(46)は「相手が上回った」と脱帽。今季ワーストの2安打で6度目の完封負けで、交流戦のオリックス戦は13連敗となってしまった。

 わずかな隙すら与えてもらえなかった。手も足も出ないまま、時間だけが進む。山本の前に打線が沈黙し、今季ワーストの2安打で同6度目の完封負け。交流戦のオリックス戦は13連敗と、不名誉な記録を更新。新井監督は「球界を代表する投手にいい投球をされると、なかなか打てるもんじゃない。相手が上回った」と潔く完敗を認めた。

 ここまで山本には通算0勝2敗、防御率0・53。球界屈指の好投手に挑んだが、三塁すら踏ませてもらえなかった。序盤は三回まで一人の走者も出せず苦戦。四回1死からは西川が右前打でチーム初安打を放ち、突破口を切り開いた。

 続く秋山の2球目に二盗を決めたが、秋山はフォークに空振り三振、松山も二ゴロに凡退。得点圏に走者が進んだのは四回のみ。唯一の好機を生かせなかった。

 150キロ台後半の直球をはじめ、相手右腕は全球種が一級品だ。この日は「特にフォークの精度がすごく良かった」と指揮官。少しでも高く浮けば攻め方も変わったはずだが「ほぼほぼ投げミスはなかった。相手が素晴らしかった」。通算で3敗目を献上した山本の高水準な投球を、たたえるしかなかった。

 難敵攻略へ、策は施した。試合前時点で今季の山本の被打率は、対右打者が・319で対左打者が・164。ただこの日はスタメンに左打者を8人並べ、右打者は菊池のみ。マクブルームについては「ここ数試合、打席での内容を見て自分が判断した」と19日の阪神戦以来、2度目のベンチスタートとした。

 右打者が好相性というデータにも新井監督は「それは、数字的なもの。今のウチの左打者の状態、右打者の状態も見ている。数字ありきじゃなしに、打者の状態を見てスタメンを決めた」と意図を説明。最善を尽くしたが、実らなかった。

 2安打に終わったが「反応の仕方を見たら、良かったと思う。受け身になっていなかった」と指揮官は攻めの姿勢を前向きに感じ取った。開催3季連続最下位の交流戦。嫌な雰囲気が漂う前に、仕切り直して31日の試合で白星をもぎ取りたい。

 ◆5シーズン連続交流戦初戦白星なし 広島の交流戦初戦は2017年の西武戦での勝利を最後に18年から5シーズン連続白星なし。勝敗成績は18年=西武戦(●3-7)、19年=西武戦(●4-5)、21年=西武戦(△4-4)、22年=ロッテ戦(●0-7)、23年=オリックス戦(●0-4)。なお20年は交流戦中止。

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