広島・島内が救った 同点の七回2死一、二塁で2者連続三振 「栗林が万全な状態で帰ってこられるように」

 7回途中から登板した島内
 7回のピンチを抑え床田(右)とタッチを交わす島内(撮影・伊藤笙子)
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 「DeNA1-6広島」(2日、横浜スタジアム)

 飛び跳ねながら力強くグラブをたたいた。1点も許されない場面。広島・島内が気合の救援で勝利の道を築いた。「冷静な自分もいて、ガッと気持ちを入れられている感じもあった」。緩急を駆使し2者連続三振で任務完了だ。

 1-1の七回1死二塁。床田の後を受け出番が来た。宮崎に四球を与えたものの動じない。牧、代打・楠本を直球でカウントを整え、最後はいずれもチェンジアップで空振り三振に斬った。2球種の球速差は20キロ超。手玉に取った。

 チェンジアップについては、春季キャンプで黒田球団アドバイザーから指導を受けた。「出だし(投げ始め)が浮かないようにと言われた」。直球と同じように腕を振り切ることでタイミングをずらす。牧、楠本ともに膝をついての空振り三振。理想的な投球だった。

 守護神の栗林が「右内転筋筋挫傷」でチームを離脱した。救援陣の思いを、島内が代弁する。

 「栗林が万全な状態で帰ってこられるように、それまで中継ぎがみんなで粘らないといけない。その気持ちはみんなが持っている。1イニング1イニングをつないでいきたい」

 八回をターリーが踏ん張り、九回を矢崎が締めてつかみ取った1勝。これからも思いをひとつに腕を振り続ける。

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