広島・大盛 開幕スタメンへ「結果として安打を目指して」休日返上

 広島の大盛穂外野手(25)が14日、プロ初の開幕スタメンに向け、残り5試合のオープン戦で猛アピールすることを誓った。外野のレギュラーは西川が当確で、残る2枠を野間、ドラフト6位・末包(大阪ガス)らと争う。オープン戦で存在感を示している若鯉は、マツダスタジアムの室内練習場で休日を返上して練習。ラストスパートへ準備を整えた。

 視界に捉えたチャンスを逃すわけにはいかない。開幕まで2週間を切り、オープン戦は5試合を残すのみとなった。大盛は開幕スタメンを占う勝負の1週間に向け、「毎打席の内容も大事だけど、結果として安打を目指していかないといけない立場。(開幕スタメンは)やっぱり取りたい」と闘志を燃やした。

 キャンプから続いた外野のポジション争いも最終局面を迎える。チームは15日からロッテ2連戦(ゾゾ)、18日からはソフトバンク3連戦(18、19日はペイペイ、20日はマツダ)が組まれている。西川のレギュラー当確が決まり、大盛は残る2枠を巡ってし烈な争いに挑んでいく。

 オープン戦はここまで、10試合で打率・286、1本塁打、1打点。途中出場が主だった今月初旬から徐々に存在感を示し、「内容にこだわって一日一日を過ごしてきた」とスタメン機会も増加。オープン戦では長打率・619で、同チーム2位の13塁打を記録してアピールしている。

 好循環を生んでいるのは、打席での粘り。体の開きを抑え「今はポイントを近くして、ファウルで粘れている打席も多い」と分析した。オープン戦での3三振を課題に挙げ、「まだまだできてない部分がある。四球を取れるような打席を増やせれば」と意気込んだ。

 キャンプ序盤から野間、宇草らが外野のレギュラー有力候補とされていた。一方、少ない打席で存在感を示してきた大盛。「毎日、爪痕を残そうと。打席が来なくても、できる事はいくらでもある」。ライバルたちに負けじと食らいつき、1軍に帯同してきた。

 この日は休日を返上し、マツダスタジアムに隣接する室内練習場で打撃練習。15日からのロッテ戦に備えた。「僕自身、いつ2軍に落とされてもおかしくない中で過ごしている。(安打を)一日1本でも2本でも、というイメージでやっています」。プロ4年目で初の開幕スタメンへ。貪欲に結果を求め、ライバルに競り勝つ。

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