カープ林「誠也さん」理想に4番勝ち取る 「自分もそこくらいまでの選手に」 

カープの主砲を目指す意気込みを語る林(撮影・立川洋一郎)
 結果より過程を大事に考えていると明かした林
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 広島・林晃汰内野手(21)が18日、デイリースポーツのインタビューに応じた。レギュラー奪取と信頼される打者へ成長し、4番を勝ち取ることを誓った若き大砲。目指す選手像は、ポスティングシステムでのメジャー移籍を目指す鈴木誠だ。結果を残してチームに貢献するとともに、他の選手にも好影響を与えられる存在になりたいと力を込めた。

  ◇  ◇

 -沖縄での第1クールが終わった。

 「実戦が増えてきました。そこでも思ったようなスイングができているので、順調に来ているかなと思っています」

 -打撃で意識していることは何か。

 「キャンプに入った時は、もっともっと遠くに飛ばしたいとか、長打を増やしたい気持ちがあった。日南の前半くらいは、しっかり振ることをやりました。そこはいい感じで振れた。実戦に入ってからも、投手が投げる生きた球への対応とかもうまくできている。良い感じです」

 -打撃への手応えがある。

 「去年の良い時の感覚がずっと継続してあります。何が良くて、何が悪いのかというのも、少しずつ分かりつつある」

 -良い状態は去年のいつごろか。

 「5月くらいかな。1軍に上がる前くらいが、自分の中で一番状態が良かった」

 -いい時の自分とそうでない時の違いを、具体的に言葉にするとどうなるか。

 「打席での姿勢だったり、投手への入り方だったりとか。あとはバットのヘッドの使い方。感覚的な部分も含めて明確な違いがあります。そこがもっと分かってくれば、調子の波をもっと小さくできると思います」

 -今季は4番を打ちたいという気持ちがある。

 「去年、4試合だけですけど4番で出させてもらい、そんな簡単なことじゃないというのが分かった。まずはレギュラーをつかんで試合に出ないといけない。1年だけだけど誠也さんを見た。近づきたい」

 -理想の4番像は鈴木誠か。

 「誠也さんですね」

 -鈴木誠は勝負強い。

 「僕的には、打つ、打たないじゃなくて、チームがこの人だと決めた人が4番だと思う。そうじゃなかったら4番目の打者。去年はチーム全体が誠也さんしかいないという感じだったと思う。自分もそこくらいまでの選手になりたい」

 -信頼されるためには、もちろん結果も大事だ。

 「一番大事だと思う。自分が入団したとき、誠也さんが一番練習すると聞いていた。そういう人が4番になるんだなと思ったし、そこから毎日練習する習慣が身についた。人に影響を与える選手が結果も残していくんだなと感じています」

 -4年目を迎えた今季への意気込みは。

 「同学年の選手が来年、大学を卒業して入ってくる。その時までにレギュラーをつかんでおかないといけないと思っていた。僕にとっては今年が本当に勝負の1年です」

 -打席では力を抜くイメージで立っている。バットに関しては、どういう意識で握っているか。

 「極力、握りたくないです」

 -ということはスイングして、インパクトの瞬間だけ力を入れるということか。

 「入れないイメージです。バットのヘッドは重たいので、ヘッドは自然と落ちてくる。そこで(投球に対して)ポンと当てるという感じ。強く振ってしまうとファウルになるんで」

 -昨季2軍の打撃コーチだった東出コーチが、今季は内野総合コーチとして1軍に復帰した。キャンプでも連日、指導を受けている姿を見ている。

 「2年目からずっと見てもらっているので自分の良い時、悪い時を分かってくれている。他の人からの目が自分でも大事だと思います。気づけないことを言ってくださるので、修正しやすいです」

 -東出コーチから言われたことなどで大事にしているものは。

 「去年も今もなんですけど、ヒットを打ちたくて打つんじゃないと。何て言ったらいいのかな…。それまでの過程が大事というか。例えば良いファウル、悪いファウルがあって、良いファウルをどれだけ増やすかっていうのも大事にしています」

 -結果だけを求め過ぎない。

 「例えばこのファウルが出ている時は、ヒットが多いなという時があるんです。2ストライクと追い込まれた状況でも。そういうファウルが増えていたら気持ちも楽になる。そこをずっと言われていて自分も意識しています」

 -心強い存在だ。

 「良い時も悪い時も知ってもらっているので心強いです」

 -守備練習にも力を入れている。

 「打撃もそうだけど、守備に課題があるので重点的にやっているキャンプでもあります。一から見直し、学んでいます」

 -小窪内野守備走塁コーチや菊池涼から指導を受けている。

 「基本をしっかりしないといけないというのは小窪コーチやキクさんが一番、言っていることなんです。2人の言うことは間違いないこと。基本を中心にやっています」

 -レギュラーとして出場するには守備も重要になる。

 「そうですね。去年、一番迷惑をかけたのは守備だったので。そこをやらないと自分自身のレベルアップにもつながらない」

 -失策数を減らしたい。

 「一塁での出場を合わせて去年は12個でした。シーズン途中から1軍に昇格して102試合で12個。見えないエラーもありました。迷惑をかけたという気持ちです。目標はエラーをしないこと。その目標を掲げて、そこで出た結果が全てですし、それを次につなげたい」

 -最後に開幕へ向けて残りのキャンプ、オープン戦での意気込みを。

 「しっかりアピールしていかないといけない立場。キャンプでやってきたことをしっかり出せるように頑張りたい」

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