新人はキャンプでアピールしなくてもいい?北別府氏が助言「マイペースでやること」

 春季キャンプが近づいてきた。昨季、新人として栗林、森浦、大道の3投手が活躍した広島は今年も多くの即戦力選手が入団。期待大だが、デイリースポーツウェブ評論家の北別府学氏は「オーバーワークは避けること」と、あくまでもマイペースで仕上げていくことを求めた。

 ◇ ◇

 今年の新人も1位の黒原、2位の森、5位の松本が大学や社会人出身だから、即戦力投手として十分期待できる。3位の中村健人は外野手だが、こちらも即戦力。昨年同様、そろって活躍したら、すごいことになるだろうね。

 しかし、あまり周りを気にせず、マイペースでやることが大事だと思う。

 即戦力選手はなにかとメディアに比較されがち。カメラマンも追いかけてくるからね。これに乗せられないことですよ。(笑)

 投手の場合は、ブルペンで隣り合わせになったりしたら“負けられない”と思って、いいところを見せたくなるだろうけど、自分のペースを乱したらダメだね。

 若い時は自分の限界が分からないから、知らず知らずにペースが上がってしまうもの。このオーバーワークが原因で、肉離れなどの故障を引き起こすことがあるんですよ。それで何カ月も回り道を強いられることになる。

 私が入団して初めてキャンプに参加したのは、1975年にカープが初めてリーグ優勝した翌年の春。ブルペンには20勝した外木場(義郎)さんや18勝の池谷(公二郎)さんら、すごい人たちがいた。

 当時の日南キャンプは1、2軍の区別はなく、大ベテランもルーキーも一緒に練習していたからね。山本浩二さんや衣笠さんを相手に打撃投手を務めたり、ブルペンではバリバリの人の横で投げることもあった。ただ、そういう“出来上がった投手”だったから、逆に意識するようなことはなかったけどね。

 (ドラフト1位入団の北別府氏との同期生は2位・山根和夫、3位・長内孝、4位・小林誠二ら、そうそうたるメンバーだった)

 ブルペンでは、年の近い人たちで投げることが多かったが、私は壊れる前にブレーキをかけるようにしていましたね。

 ルーキーだからと言って、少しぐらい出足で遅れても、そのうち追いつくわけだから、焦る必要などありませんよ。

 佐々岡監督は今年、例年よりも紅白戦など“実戦”に入るタイミングを遅らせてでも、肩肘を含め体を作る時間を取るような話をしていたようだけど、それでいいと思うね。

 故障は大敵。とにかく周りを気にせず、自分の“体調”に合わせてマイペースでやることが大事。それも自己管理の一部ですよ。

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