広島・ドラ3中村健 イメトレで飛躍だ 愛読“マーフィー本”バイブルに
広島のドラフト3位・中村健人外野手(24)=トヨタ自動車=は7日、バイブル「マーフィー100の成功法則」を持参して入寮した。社会人時代から愛読し、イメージトレーニングを繰り返すことで活躍につなげてきた一冊だ。カープでも継続して読み続け、厳 しい世界を戦い抜く覚悟だ。
中村健にとって「マーフィー100の成功法則」は欠かせない一冊だ。良いイメージを繰り返し、なりたい自分を思い描くことでプロの道を切り開いた。「これだけは忘れずに持っていこうと思って持って来た」。大事に手に取った。
社会人1年目の9月に、慶大の先輩でもあった沓掛氏に勧められた。当時は打撃に迷い、都市対抗予選のメンバーから外れていた時期だった。
「マーフィーを読んどけと。読めばうまくなると言われて(笑)。ホンマかいなと思いながら読み進めたのが最初ですね」
半信半疑だったが、ある試合で結果が出た。「左投手から左中間にホームランを打つイメージばかりしていて、打てたということがあった」。その成功体験から同書は「バイブル」へと変わった。すでに5、6度読み返しているという。
自身を「考え詰めちゃうタイプ」と自己分析。同書を読んだことで、シンプルな考え方の重要性に気づかされたことも、社会人で結果が出た要因だった。
飛び込んだ世界は日本最高峰の舞台だ。「イメージをリアルにリアルにしていって、実現できたら」と思いを巡らせた。他球団の投手を攻略し、存在をアピールしていく。