広島 ドラ1黒原拓未 偉大な背番号24に「汚さないよう、恥じないように」

カープの新たな一員となり、気合のガッツポーズを見せる黒原(撮影・立川洋一郎)
 佐々岡監督(右)と握手を交わす黒原(撮影・立川洋一郎)
新入団選手発表会見に臨むドラフト1位黒原(左)
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 広島は10日、広島市内のホテルで新人選手の入団会見を開いた。ドラフト1位・黒原拓未投手(関学大)をはじめ11人が参加。プロでの意気込みなどを語った。

 黒原は少し緊張した面持ちでマイクを握った。多くのフラッシュを浴びながら、言葉を紡ぐ。「きょうで正式にカープの一員になれた。素直にうれしい」

 背番号は「24」に決まった。球団にとっては左腕を象徴する番号。かつては43歳まで現役を続けた大野豊氏が背負った。

 大きな番号は、球団からの期待の表れでもある。「大野さんというすごい投手が付けられていた。その名前を汚さないよう、恥じないように頑張りたい。何よりプロで長年にわたって活躍された。長く活躍するのは難しく、大変。何年も球団に残れるように頑張りたい」と意気込んだ。

 対戦したい打者には2人の名前を挙げた。阪神・佐藤輝とヤクルト・村上だ。1学年先輩の佐藤輝とは大学時代に何度も対戦してきた。今季、最年少でのリーグ本塁打王に輝いた村上とは同学年だ。「対戦してみたい。今の段階で(抑える)というのは難しい。キャンプを含めレベルアップしたい」と力を込めた。

 昨季は森下が新人王に輝き、今季は栗林がその候補として名前が挙がっている。2年連続でドラフト1位が活躍。「2人はすごく活躍された。学ぶことはある。シーズン最後に新人王だったり狙える場所にいられたら」。左腕は自然体を強調しながらも、タイトル奪取に意欲を示した。

 会見を「力の限り腕を振る」と言って締めくくった。直球は最速151キロ。カットボールやスライダーなど5種類の変化球も切れ味抜群だ。大学屈指の本格派サウスポーが、カープのために腕を振る。

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