1死満塁で大山を内角球で併殺打 石原慶幸氏「打者心理を読んだ上での坂倉の配球」

 「広島6-4阪神」(27日・マツダスタジアム)

 広島が首位・阪神に競り勝った。先発の大瀬良が6回2失点(自責点1)で6勝目。デイリースポーツ評論家の石原慶幸氏(41)は三回1死満塁のピンチで4番・大山を迎えた場面での広島バッテリーの配球に注目した。

  ◇  ◇

 大瀬良は立ち上がりから腕も振れていて、前回に引き続き、いい感じの投球ができていた。その中でポイントとなったのが三回。味方の失策で2点目を失う嫌な流れの中で、さらに1死満塁とピンチが広がり、打席に大山を迎えた場面だ。

 内角には投げづらい状況。死球は与えたくないし、内角を狙った球が甘く入れば大山には長打の心配もある。そんな中で1ボール2ストライクからの4球目は内角への直球がワンバンしてボールに。続く5球目。坂倉は再び内角への直球を要求し、詰まらせての二ゴロ併殺打に仕留めた。あの状況で坂倉が2球続けて内角への球を要求したのは、自分を打者に置き換え「ここは内角は来ないだろう」という打者心理を読んだ上でのことだったと思う。

 ピンチの中でも冷静に頭を整理してサインを出した坂倉は成長を感じさせたし、その要求に応えて、しっかりと内角に投げ込んだ大瀬良も素晴らしかった。この回を1点に抑えて阪神に主導権を握らせなかったことが、その後の逆転にもつながった。試合の流れを左右する上でも大きな1球だった。

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