広島・野間3安打 エキシビ5戦・615 後半戦も1番で「嫌がられる存在に」
「エキシビションマッチ、広島2-2ロッテ」(1日、マツダスタジアム)
広島の野間峻祥外野手(28)が3安打で好調をアピールした。初回は先制点につながる左前打。三、五回もHのランプをともした。五輪中断期間中のエキシビションマッチは5試合で打率・615。後半戦を「1番」で迎えるために打ち続ける意気込みだ。
力強い打球を左翼手・荻野の前に運んだ。試合開始直後の第1打席。野間が粘った末にフォークを捉えた。その後、二盗を決めるなどして三塁へ進み、小園の中犠飛で先制点をゲット。1番の役割を果たした初回だ。
「追い込まれていたので粘り強くいこうと思っていた。しっかり反対方向に打てた」
三回に左前打。五回1死一、二塁では俊足を生かした。打球が三塁方向に高く弾む間に内野安打を勝ち取った。九回1死一塁からもセーフティーバント(記録は犠打)を試み、きっちり走者を得点圏に送った。
佐々岡監督は「守備力と足がある。課題は打撃なんだけど、良いものを見せてくれている」とにっこり。河田ヘッドコーチはバントの場面を振り返り「小技ができないといけない選手。そういう意味では一つクリアしたかな」と振り返った。
エキシビションマッチでは主に1番として出場。5試合で打率・615と結果を残している。野間はその要因を「左中間だったり中堅にしっかり入っていく。そっちに強い打球を打つようにとやっている」と説明した。心掛けるシンプルな考えが安打を生んでいる。
前半戦最後の4試合を1番で終えた。後半戦もリードオフマンとしてグラウンドに立つ意気込みだ。
「とにかく1番が打てばチームに勢いが付く。相手に嫌がられるような存在になっていかないといけない」。後半戦開始まで残り4試合。打線の火付け役を任されるためにも打ちまくる。