広島・ケムナ誠、右打者制圧だ! プレート位置を一塁→三塁側へ変更 威圧感アップ

 広島のケムナ誠投手(25)が16日、「勝利の方程式入り」と「防御率2点台」を今季の目標に掲げた。そのためのテーマは右打者を抑えること。課題の克服に向け、昨年の秋季練習で首脳陣からプレートの位置を一塁側から三塁側に変更することを勧められた。キャンプで投げ込み、確固たる形を築いていく。

 勝負の1年が始まった。ケムナは表情を引き締め、今季への意気込みを口にした。開幕からの「勝利の方程式入り」と「防御率2点台」。自らのポジションを勝ち取るために達成したい目標だ。

 「いい所、勝ちパターンを目指したい。防御率は2点台。そうすれば、おのずと結果はついてくると思う」

 飛躍を期すシーズンのテーマは右打者制圧だ。「左打者よりも悪かった」。昨季は自己最多の41試合に登板し、1勝1敗11ホールド、防御率3・88。終盤には勝ちパターンの一角を担った右腕だが、左打者への被打率が・190だったのに対し、右打者へは・220だった。内角を攻めきれず、外角への投球も力強さを欠いた。8月1日の巨人戦では、岡本に満塁弾を浴びた苦い記憶がある。

 そこで右打者対策としての取り組みが、プレート位置の変更だ。これまではプレートの一塁側を踏んでいたのを三塁側へと変える。昨年の秋季練習で、佐々岡監督と横山投手コーチから助言を受け、今キャンプでの挑戦を決めた。

 三塁側に立つことで、右打者に与える威圧感は増す。直球に加え「スライダーとカーブが(打者の)背中から来るようなイメージになるよう投げたい」。外角へ投げた場合、直球にはこれまで以上に角度が付く。変化球も曲がり幅がこれまで以上に大きいと打者に感じさせるメリットが生まれる。

 ツーシームなどシュート系の球種に挑戦したことがある。だが「不器用なので。基本は、今の球種を投げ込めるようにしたい」と、プレート位置変更や現在の球種に磨きをかける構えだ。

 昨年の大みそかも白球を握るなど、オフは肩を休ませない調整を続けている。「休んでも2日以上は空けないように」。オフのノースロー期間が長かったことが影響し、出遅れた昨春キャンプの反省がある。同じ轍(てつ)は踏まないと、準備を進めてきた。

 「強い球を求められている。しっかり投げ込んでいきたい」。中継ぎ陣の確立は、3年ぶりのリーグ優勝を目指すチームの懸案事項。開幕からその一翼を担ってみせる。

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