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佐々岡カープのV完全消滅 残り16試合で17・5差…指揮官「集中してやるだけ」

 「阪神2-0広島」(21日、甲子園球場)

 佐々岡カープのリーグ優勝が完全消滅した。敵地・甲子園で阪神に完封負け。首位・巨人とは17・5ゲーム差。残り16試合(巨人は同17試合)となり、2年連続のV逸が確定。初回に2点を先制されたが、最後まで打線が沈黙した。夢は果たせなかったが、プロとして、ファンのために一つでも多く勝利を届ける戦いに励む。

 かすかにつないでいた希望の光は、相手の鉄壁リレーの前に断ち切られた。あと一歩及ばず、迎えた終戦。覇権奪回の夢は、はかなく砕け散った。今季104試合目、甲子園で迎えた2年連続となるV逸の日。佐々岡監督は「残りゲーム、我々は一つずつ、集中してやるだけです」と懸命に前を向いた。散発3安打で今季4度目の完封負け。皮肉にも、今季を象徴する試合展開になってしまった。

 初回、先頭の田中広が左前打で出塁。犠打で1死二塁としたが無得点。六回途中、1安打と青柳にひねられた。2点を追う七回は2死一、二塁で代打・ピレラが左飛。5投手の継投の前に連打はなく、最後まで本塁が遠かった。

 指揮官は「きのう勝って波に乗れない。そういうところ。(今季を)象徴している」と苦虫をかみつぶした。3番・鈴木誠と4番・松山が計6三振を喫して無安打に終わったことも痛かった。投手が粘ると打線が沈黙する悪循環。敵地に吹く秋の風が、悲しさを増幅させた。

 監督就任1年目で掲げたのは「一体感」。コロナ禍による開幕延期に当面の無観客試合など、異例ずくめとなった今季の開幕前日には「とにかく一試合一試合、勝ちにこだわり集中し、優勝を目指して戦う」と闘志をみなぎらせていた。だが、王座奪還を目指す旅路の途中で歯車は徐々に狂っていった。

 開幕当初に抑えを任せたスコットは救援失敗が重なり誤算。塹江やケムナが台頭する一方、中継ぎ陣の不安定さが何度も露呈した。僅差で終盤勝負に持ち込む前に中継ぎ陣が打ち込まれ、大敗を喫する試合も多くあった。

 開幕投手を務めた大瀬良、左の主戦ジョンソンがともに不在。攻撃陣も、8月下旬に西川が戦線離脱。鈴木誠、松山以外に核となる中軸を固定できなかった点も、低空飛行の要因につながった。

 2年連続で厳しい現実に直面したが、戦いは続く。悔しさを胸に、意地と誇りを持ってファンのために白星を目指していく。

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