誠也2発!追撃&ダメ押し満塁弾 やっぱりスゴイ…カープの4番はや全開

 「DeNA5-10広島」(20日、横浜スタジアム)

 広島の鈴木誠也外野手(25)が2点リードの八回に満塁弾を放ち、広島が開幕2連勝を飾った。鈴木誠は六回にも今季第1号を放っており、2本塁打5打点と主砲の名にふさわしい大活躍。開幕して早々、主砲のバットに火がついた。チームは敵地で連勝を決め、開幕カード勝ち越し。V奪回へ最高のスタートを切った。

 すさまじい打球が横浜の空に飛んでいく。打った瞬間に鈴木誠は本塁打を確信した。右手でヘルメットを触りながらダイヤモンドを一周。三塁ベンチ前でチームメートとエアタッチを交わすと、自然と笑顔がはじけた。18年6月24日・阪神戦(甲子園)以来、通算5本目のグランドスラムで試合を決定づけた。

 まずは3点ビハインドの六回だ。先頭で迎え、カウント1-2からピープルズの148キロに軽くバットを合わせた。風に乗った打球はそのまま右中間スタンドへ。本人も驚きの表情を見せ「バットの先でしたが風に助けられました」と一時は2点差に迫る今季1号を振り返った。

 そしてトドメの劇弾だ。八回、長野の逆転適時打、ピレラの適時打で2点リードを奪い、なお2死満塁。2ストライクから平田のスライダーを豪快に振り抜き、相手の戦意を完全に喪失させた。「僕の結果どうこうよりもチーム一丸で勝てた」と全員でつかんだ勝利の味をかみしめた。

 開幕から2試合続けての逆転勝利。佐々岡監督が評価したのは六回の一発だ。「雰囲気が変わった。それが4番の仕事だと思う。ベンチ内もイケるという雰囲気になった」と一振りで流れを呼び込む男に最敬礼した。

 チームの大黒柱として覇権奪回に挑む今季、若鯉への助言も積極的に行っている。2軍で鍛錬を積むドラフト2位・宇草には「課題を積み重ねていく。一つずつ積み重ねて、できなければ、また戻って積み重ねていけばいいだけ」と背中を押した。技術だけでなく、考え方もアドバイスし存在感を示す。

 チームは打線好調で2試合連続逆転勝利。「もちろん、打点を挙げたい気持ちもあるけど、まわりが挙げてくれている。つなぐ意識を持っている」。仲間に支えられ、仲間を支えながら長丁場のシーズンを戦っていく。

 開幕カード勝ち越しと、最高のスタートを切った佐々岡カープ。「難しい試合もあると思うけど、こういう試合をしていきたい」と鈴木誠。エンジン全開の主砲が、己の役割を全うしていく。

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